クリエイティブビジネスフォーラム
「プロジェッタツィオーネとプロジェティスタ・コミュニティの形成」
イタリア在住の演出家でアーティスト多木陽介氏と建築家でトリノ工科大学のAndrea Bocco氏をお迎えし、「プロジェッタツィオーネとプロジェティスタ・コミュニティ」について、現地からの報告を頂いた後、大阪で活動するクリエイターとの情報交換を行います。
「プロジェッタツィオーネ - progettazione」とは、本来「プロジェクトを考え、実践する」という意味ですが、イタリア語にデザインと言う語が定着するまでの間、代用されてきました。現代社会において、より大量に売るために物の外観のメーキャップを施す職能ではなく、人間の生活環境の改善を第一の目標とし、機能や生産の問題をより多角的に把握し解決する、といった自律性をもった職能を指す言葉です。それを実践する人を「プロジェティスタ」と呼んでいます。
メビック扇町では、これからのクリエイターの歩むべき方向性の一つとして、「プロジェッタツィオーネとプロジェティスタ・コミュニティ」について理解を深めるため、本フォーラムを開催します。ご関心ある方の参加をお待ちしています。
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スケジュール
15:05〜15:55
講演1「プロジェッタツィオーネとプロジェッティスタについて」
多木陽介氏(演出家・アーティスト)
16:00〜16:50
講演2「トリノの2つの地区の家プロジェクトについて」
Andrea Bocco氏(建築家、トリノ工科大学)
17:00〜18:00
意見交換
・スピーカー
小倉 千明氏(オフィスコモコモ・ライター)
サトウ ノリコ*氏(yellowgroove)
藤井 香氏(香工房)
松木 のんこ氏(有限会社ブルーム)
南 大成氏(HIROMINAMI.DESIGN)
Andrea Bocco氏
・コーディネータ
多木 陽介氏
18:30〜20:00
交流会
※スケジュールは変更になる場合がありますので、ご了承ください。
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多木陽介氏(演出家・アーティスト)
早稲田大学文学研究科(演劇専攻)在籍中の1988年に渡伊。現在ローマ在住。演劇活動の他、現在写真を中心にした展覧会を各地で展開。スタジオ及び模型のビデオ撮影をきっかけに、カスティリオーニスタジオに2004年より通い始めそのまま研究に至り、アクシスでの連載の後、『アッキレ・カスティリオーニ - 自由の探求としてのデザイン -』を2007年12月に上梓。書籍出版後、多様な分野で未来を考えた持続可能な作業を進める人々を扱った『優しき生の耕人たち』(アクシス誌)を連載。2014年度よりメビック扇町エリアサポーターに就任。今回のツアーでは、訪問先の選定やアポイントメントをお願いしました。現地滞在期間中全日程ツアーに同行頂き、訪問先についての解説や、通訳、基礎セミナー講師などをご担当いただきます。
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Andrea Bocco氏(建築家、トリノ工科大学)
元サン・サルヴァリオ地区発展事務所所長、建築家、トリノ工科大学建築学科建築技術専攻准教授。1966年生まれ。建築家ではあるが、むしろ社会運動家、そして批評家として活躍する。大学院生だった1994年より、地域生活の再生に関わる問題に取り組み、トリノのポルタ・ヌオーヴァ駅に隣接し、大量の外国人移民の流入のために危機的状況を招いたサン・サルヴァリオ地区に「サン・サルヴァリオ地区発展事務所」を創設し、長年ディレクターを務めた。幅広い執筆活動の主題は、バーナード・ルドフスキー、施行技術、とくに自然素材を使ったローテク技術の分析、建築におけるサステイナビリティ、山村再生など。
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