2015年2月17日
(公財)大阪市都市型産業振興センター
日本初！海外の社長が「世界一会社が続く不思議の国NIPPON」の経営を学ぶ
短期集中研修「 NANIWA AKINDO JUKU INTERNATIONAL 」を開講
中小企業支援事業の公益財団法人大阪市都市型産業振興センターは、
一般財団法人海外産業人材育成協会(以下HIDA)と共同で、
海外の中小企業経営者が日本の企業存続力を学ぶ短期集中研修
「NANIWA AKINDO JUKU INTERNATIONAL」を開講することになりました。
第一陣はフィリピンの中小企業経営者約20人が5月に来日予定。
日本の長寿企業文化の礎といわれる「ファミリーの事業承継」
「日本型マネジメント」「後継社長の変革と挑戦」をテーマに
一週間のカリキュラムを通して日本の経営を学びます。
日本は世界一の長寿企業大国。帝国データバンク(2013年)の調査によると、
創業100年以上続く企業は約26000社。また、老舗研究を専門とする
日本経済大学の後藤俊夫教授の2009年の調べによると、非上場企業も含めた
創業200年以上の企業数は3937社。2位以下は独（1850社）、
英国（467社）、フランス（376社）などが続き、アジアでは中国（75社）、
インド（6社）、韓国（1社）となっています。（2008年現在）
日本の企業が存続する理由の一つに、親族で会社を引き継ぐ家族承継が
挙げられます。また、従業員や取引先と長期的な視点で信頼関係を構築する
マネジメントや、今ある経営資源を活用して時代に合せて新たな製品や
サービスを生みだしていくアレンジ力など、独特の企業文化が
日本の企業存続力を支えているといえます。
本スクールでは、これらの特長をベースにカリキュラムを構築。
受講対象は、フィリピン、タイ、ベトナム、インドネシア、モンゴル、
パキスタン、中国など、新興国の中小企業経営者で、初年度は、
年3、4回の催行を予定しています。
一般講義、長寿企業の訪問・現地講義のほか、ケーススタディの時間は、
日本人経営者数名も参加。共に学ぶことで、経営者同士の交流も深めます。
新興国では急激に経済が成長しているものの、自国内に事業承継のノウハウや
前例がないために、世界一の長寿企業大国である日本の経営手法に高い関心が
集まっています。そこで、30年の歴史をもつ若手後継者のためのビジネススクール
「なにわあきんど塾」(※)を運営する当財団と、55年にわたる外国人技術者・
経営者への研修で、世界43か国71の海外拠点や経営者団体などとの
ネットワークをもつHIDAが提携することで開講が実現しました。
担当者は「道徳や原理原則を重視する日本の企業文化は、海外経営者からも
共感してもらいやすい。また日本の企業文化が持つ強みを日本の経営者が
再認識する機会にもしたい」と語っています。
(※)なにわあきんど塾
http://www.sansokan.jp/akindo/
＜対象国＞
フィリピン、タイ、ベトナム、インドネシア、モンゴル、パキスタン、中国
など、日本の事業承継文化、マネジメントに関心を持つ中小企業経営者・後継者
（※第一陣は5月12日～5月19日にフィリピン人経営者向けに実施）
＜費 用＞
20万円～26万円（予定）
＜定員＞
20～30名程度
※ケーススタディについては日本人経営者（なにわあきんど塾卒業生）
5人の受講枠（1万円）あり。
＜言語＞
基本的に参加者の母国語で実施。通訳を介しての講義となります。
＜開催場所＞
研修：HIDA 関西研修センター 大阪府大阪市住吉区浅香1丁目7-5
企業訪問/現地講義：約3社、企業家ミュージアム（堺筋本町）
＜カリキュラム（予定）＞
http://www.sansokan.jp/akindo/international/
■公財）大阪市都市型産業振興センター「NANIWA AKINDO JUKU INTERNATIONAL」
担当：山野 TEL：06-6264-9915
■一財）海外産業人材育成協会（HIDA）関西研修センター
担当：宮本 TEL：06-6690-2670