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環境経営システムの導入を検討中ですが、ISO14001以外にもエコアクション21があると聞きました。その特徴について教えて下さい。
中小事業者向けに環境省が策定した環境マネジメントシステムです。
環境経営システムは、温暖化防止など社会の環境への関心が高まる中、取引先の大企業からの要請もあり、中小事業者の中でも関心が高まっていますが、維持コストの負担と人材不足、また専門知識の不足が課題となっています。
エコアクション21は、中小事業者が低コストで取り組みやすく、効果的な仕組みとして環境省が策定した環境マネジメントシステムで、2004年にスタートし現在の認証取得数は全国で約7,600件(2015年7月現在)に達しています。
以下、その特徴についてご説明します。
①取組みやすい環境経営システム
エコアクション21の認証基準は「エコアクション21ガイドライン」に定められ、ISO14001が18の要求事項に対し、13の比較的シンプルな内容となっています。
②環境への具体的な取組みを支援
必ず把握すべき環境負荷として、二酸化炭素排出量など4種類の環境負荷が予め決められており、また「環境負荷の自己チェック」や「環境取組の自己チェック」などのツールにより、環境負荷の把握や、具体的取組みの検討が容易に行えます。
また毎年実施する審査では、審査人から取組みの具体的な助言を受けることができます。
③環境活動レポートを毎年公表
環境への取組み結果を「環境活動レポート」として毎年公表します。これにより、環境への取組みが推進され、また社会的な信頼を得ることができます。
エコアクション21をPDCAサイクルを確実に回す経営管理ツールとして活用することで、コスト削減や生産性向上、従業員の意識向上、社内外のコミュニケーション促進や、法令遵守などリスク管理を行うことができます。
エコアクション21は、一般財団法人 持続性推進機構が中央事務局となり、各都道府県に地域事務局があります。 大阪府府内の地域事務局は、大阪(TEL 06-6543-1521)、大阪技術振興協会(TEL 06-6444-4798)、大阪府中小企業団体中央会(TEL 06-6947-4373)です。