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旧大阪都市経済調査会事務局通信

№12 新年のごあいさつ
新年、あけましておめでとうございます。

調査会も残すところ3ヶ月となりましたが、解散までよろしくお願いいたします。さて、今年の正月のお天気は快晴とはいきませんでしたが、皆さまどのようにお過ごされましたでしょうか。

昨年の新年メルマガで2008年は「サプライズが起こりそうな一年となりそうな予感がします」と書きましたが、まさしく100年に一度のとてつもない年でした。

京都に本部をおく漢字能力検定協会が選んだ昨年の漢字は「変」でしたが、単なる“ヘンな年”ではなく、私は京都であるがゆえに1582年の「本能寺の変」になぞらえて「変」としたのであろうと推察しています。言うまでもなく「本能寺の変」の後、日本は一気に秀吉を中心とする時代となったように、まさしく時代を画す大事件であったわけです。昨年9月以降、世界中に吹き荒れた嵐はまさに「リーマン(ブラザーズ)の変」と呼ぶに値すると考えていますが、住宅と証券化バブルに踊った時代とは決別して欲しいものです。

年初なのに今年の漢字を予言することは至難の業ですが、社会的事象に重きをおけば「忍」の一字あたりが思いつきますが、経済・産業的には「蓄」と関わりが深い年になるように思います。

まず大阪に身近なところでは、まもなくパナソニック・エナジー社が着工する住之江区の大規模工場で生産するのはリチウムイオン2次電池であり、「蓄」電池の1種です。今、世界的にこの電池が戦略部品となっており競争が激化しています。経済産業省の21年度の重点プロジェクトにも革新的電池があげられており、蓄電池の技術動向から目が離せない年になりましょう。

次に、より根本的で普遍的なことですが、昨年来の不況が当面は続きそうな状況であるがゆえに、これまでの「蓄」えが企業の生死を分かつことになりましょう。日ごろから蓄えた技術や資金、人材、顧客、ネットワークなどが豊富な企業はこの困難期を乗り切ることができましょうが、そうではない企業にとっては正念場となることでしょう。昨年末、大阪産業創造館と共同で実施した景況緊急アンケート調査において好調企業と不調企業の明暗を分けた要因は、売上・販売量の拡大と新製品・サービスによる増益の2要因でした。これら2つとも日々蓄えたマーケティング活動や努力の賜物と言えましょう。他方、不調企業では、売上・販売量を確保すべく、原材料高で利益が薄くなるのを覚悟の上、単価を下げて営業したにもかかわらず、他社との競合で思うに受注が伸びず、厳しい事態に陥ったという構図が如実に現れていました。

年頭にあたって、企業・団体としても、個人としても、存続できるよう、今からでも「蓄」えるよう努力する年にしようではありませんか。
今年も、皆様のご多幸とご発展を祈願いたしますとともに、当会へのご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 
平成21年1月5日
文責:徳田 裕平(事務局長)
 
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