水産物関連産業の集積あり!? ~鮮魚専門店数・販売額が最も多い区~

東住吉区の北部(今林1丁目)には、青果、水産物、加工食料品を取り扱う大阪市中央卸売市場東部市場があります。このため、区内では、主に水産物を取り扱う製造・卸売・小売業の事業所が多く立地しています。同区の水産食料品製造業の事業所数の市内シェアは13.0%(東住吉区14事業所 VS 全市108事業所、2004年。以下同様)、農畜産物・水産物卸売業では9.9%(171 VS 1,729)、小売の鮮魚専門店では7.3%(32 VS 441)と、いずれも全産業平均の市内シェア3.5%(7,055 VS 203,220)を大きく上回っており、同区に集積していることが分かります【参考表1】。なかでも鮮魚専門店の事業所数は24区中最多で、その販売額(18億3,800万円)も最高を誇っています【表1】。

【参考表1 水産物関連産業の事業所数(2004年)】
 
大阪市全体
東住吉区
構成比(%)
全産業※1
203,220
7,055
3.5
  水産食料品製造業※1
108
14
13.0
農畜産物・水産物卸売業※2
1,729
171
9.9
鮮魚小売業※2
441
32
7.3
資料:※1)大阪市計画調整局「事業所・企業統計調査」より作成
    ※2)大阪市計画調整局「商業統計調査」より作成


【表1 鮮魚専門店数トップ5区】
店 舗 数
年間販売数(百万円)
2004年
02-04年
変化率(%)
2004年
02-04年
変化率(%)
1.東住吉区
32
3.2
1,838
12.5
2.阿倍野区
32
6.7
780
-10.9
3.生野区
32
-8.6
764
-25.8
4.中央区
29
-6.5
1,208
-60.3
5.西成区
29
-6.5
1,130
-10.7
大阪市全体
441
-13.2
19,617
-21.7
資料: 大阪市計画調整局「商業統計調査」より作成

鮮魚専門店について、2002年から2004年にかけての推移【上記 掲載表】を見ると、市全体では事業所数、販売額がいずれも減少(-13.2%、-21.7%)しているのに対して、東住吉区ではともに増加(+3.2%、+12.5%)しており、同区の鮮魚専門店は好調に推移していることが分かります。
このように鮮魚専門店が東住吉区に集積している理由としては、卸売市場と近接しているため、新鮮な魚を消費者に提供できること、物流コストが安いこと、並びに若い世代よりも魚を好む傾向がある高齢者が区内に多く居住していること(65歳以上 3万1000人、24区中6位【参考表2】)などが挙げられます。

【参考表2 東住吉区の高齢者(65歳以上)人口の推移】
 
2000年
2005年
00-05年
変化
東住吉区の人口(人)
139,539
135,016
-4,523
  高齢者人口(人)
26,987
31,042
4,055
高齢化率(%)
19.3
23.0
-
資料: 大阪市計画調整局「国勢調査」より作成

また、区内に居住する高齢者は2000年以降、4000人以上増加しており、今後5年間に65歳以上となる世代も1万人居住していますので【参考表3】、高齢者に配慮した「旬やおすすめ商品のアドバイス」「配達」「ご用聞き」など、スーパーでは対応することが難しいきめ細かなサービスを提供することで、区民に親しまれる専門店として活躍し続けることが期待されます。

【参考表3 東住吉区における60-64歳人口(2005年)】
人口(人)
 
うち60-64歳
(人)
同構成比
(%)
東住吉区
135,016
9,933
7.4
大阪市全体
2,628,811
184,196
7.0
資料:大阪市計画調整局「国勢調査」より作成

 

 印刷画面

 大阪産業創造館までの時間距離

約45分
  東住吉区役所からの所要時間
   ※実際に計測。地下鉄利用。
     電車の待ち時間を含む

 

|大阪都市経済調査会 事務局 : osaka_econ@tyosakai.jp  (06)6264-9815 |
大阪都市経済調査会ホームページに掲載の文章・イメージなどの無断転載を禁止します。
Copyright (C) 2005. Urban Economic Research Institute of Osaka All Rights Reserved.