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今回は大阪市生野区を訪問してきました。2003年の同区の工場数は2910で大阪市全体の15.6%、従業者数は18143人で同10.3%を占めており、いずれも24区中最大です(図表1)。業種別にみると、金属製品、一般機械、ゴム製品、プラスチック製品、印刷関連の工場が多く立地しています。1工場あたりの従業者数(24区中22位)や製造品出荷額等(同21位)は市全体よりもかなり小さく(図表1)、従業者規模別に工場数を見ても、従業者1~3人の工場(以下、零細工場)の構成比(54.5%)が市全体(47.6%)よりも高いことから、生野区は零細工場が多い区であることが分かります。1k㎡あたりの工場数をみると、24区中最大の347であり、生野区は中小・零細工場がもっとも密集したものづくりのまちであることがわかります(図表1)。
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【図表1】大阪市における工場数・工場従業者数
トップ6区(2003年)
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区名
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工場数
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従業員数(人)
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製造品出荷額等(百万円)
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1k㎡あたり
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1工場あたり
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1工場あたり
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生野区
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<1> 2,910
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<1> 347
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<1> 18,143
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<22> 6.2
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<5> 266,273
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<21> 92
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平野区
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<2> 2,047
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<4> 134
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<2> 17,318
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<12> 8.5
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<4> 272,580
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<17> 133
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東成区
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<3> 1,470
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<2> 323
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<5> 11,633
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<16> 7.9
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<3> 300,847
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<10> 205
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城東区
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<4> 1,231
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<3> 146
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<6> 10,329
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<13> 8.4
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<9> 178,812
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<15> 145
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淀川区
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<5> 1,108
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<10> 88
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<3> 16,488
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<5> 14.9
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<1> 781,174
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<2> 705
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西淀川区
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<6> 952
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<17> 67
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<4> 14,283
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<4> 15.0
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<2> 435,900
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<3> 458
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市全体
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18,654
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84
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176,583
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9.5
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4,262,805
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229
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資料:経済産業省「工業統計表」、(財)大阪市都市型産業振興センター「大阪市経済の概況」より作成
注1:全事業所が対象 注2:< >中の数値は24区中の順位 注3:1km2あたり工場数=各区の工場数÷区域面積
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【図表2】従業者規模別工場数等の変化(2000年~03年)
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従業者規模
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工場数の変化
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従業者数の変化
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製造品出荷額等の変化
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| 生野区 |
変化率(%) |
市全体変化率(%) |
生野区(人) |
変化率(%) |
市全体変化率(%) |
生野区(百万円) |
変化率(%) |
市全体変化率(%) |
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全体
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-670
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-20
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-18.4
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-3,007
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-15.2
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-19.8
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-44,798
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-15.4
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-15.8
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1人~3人
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-412
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-21.8
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-17.9
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-917
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-22.7
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-18.8
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-5,017
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-23.4
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-21.0
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4人~9人
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-229
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-20.9
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-22.0
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-1,421
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-22.1
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-23.0
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-14,907
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-20.8
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-26.6
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10人~29人
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-34
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-10.9
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-13.1
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-763
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-14.3
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-14.6
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-20,782
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-21.9
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-19.0
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30人以上
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4
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9.1
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-14.3
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92
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2.3
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-21.6
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-4,092
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-4.0
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-13.0
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資料:大阪市計画調整局「統計時報」より作成
注:全事業所が対象。水色部分は市全体の変化率を下回ったところ。
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2000年から2003年の変化をみると、市全体と同様に、生野区でも工場数、従業者数、製造品出荷額等のいずれもが減少しましたが、生野区の従業者数と製造品出荷額等は市全体ほど減少しませんでした(図表2)。より詳しく従業者規模別に変化をみると、生野区の零細工場はいずれの
項目も市全体より減少率が大きく非常に厳しい経営環境におかれていることが分かります。一方、従業者30人以上の工場は工場数や従業者数で増加傾向が見られ(図表2)、市全体が減少傾向にあるのをよそに、2003年から2004年にかけても引き続き増加する傾向
(生野区:工場数+6.8%、従業者数+4.2%、市全体:工場数-1.4%、従業者数-2.3%)にあります。
また、図表2を縦にみると、生野区では規模の小さい工場の方が減少率が大きい傾向にあり、中小・零細工場と従業者30人以上の工場との間で二極化が進んでいることが伺えます。このように中小・零細工場は厳しい状況にありますが、
生野区では他の企業と連携し、突破口を見いだそうとする動きが盛んです。大阪市が2002年に実施した「製造業実態調査」によると、「同業種・異業種間で信頼できるグループをつくり活動している」と回答した工場は、市全体で11.9%(1986/16633工場[無回答を除く])
であるのに対して、生野区は13.4%(337/2511工場[同])でした。従業者規模別に市全体と比較してみると、生野区では従業者30人以上の工場だけでなく、中小・零細工場においても連携活動が盛んでした。
これらのグループのなかには、参画企業が連携して新技術や新製品を開発し、商品化に至った事例もみられます。
隣接する東大阪市も含め、大阪市東部にはさまざまな業種・工程の工場が密集していますので、生野区の中小・零細工場が連携できる企業がすぐ近くにいるかもしれません。近
年減少傾向にある従業者30人未満の中小・零細工場において、今後、他企業との連携に取り組む企業が増え、 新たな販路を開拓したり新技術や新製品が次々と生み出されることにより、
連携に参加した企業の業績が回復し、ものづくりのまちが元気になることが期待されます。
■印刷画面■
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大阪産業創造館までの時間距離
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約45分 |
生野区役所からの所要時間
※実際に計測。地下鉄・JR利用。
電車の待ち時間を含む |
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