2012年3月1日
                           大阪産業創造館


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                こころの動きを測定し数値化するシステム
            「KOKOROスケール」を使った主観評価サービスを開発
                     当サービスの用途展開に期待
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大阪市の中小企業支援拠点「大阪産業創造館」では、独立行政法人理化学
研究所と共同で、商品などの有用性を計る新たな評価手法を確立する
ために、人の気分を数秒で簡易に記録し数値化するシステム「KOKORO
(ココロ)スケール※1」で、こころの動きを測定し、解析する「主観評価サ
ービス」を開発しましたのでお知らせいたします。

※1「KOKOROスケール」とは
タッチパネルなどで測定したい情動を2軸の項目で簡易に測るシステム
(安心ー不安、興奮ー冷静など)

【「主観評価サービス」の特長】
「KOKOROスケール」で得た、直感による主観データを独自
  の解析ノウハウで統計情報に置き換えることで、信頼性の高い測定ができる

健康分野の商品開発などにおいて安全性や信頼性を実証するためのデータ
収集が不可欠ですが、中小企業では膨大な費用・時間をかけエビデンス
(科学的根拠)を構築するのが困難であり、新たな評価手法の確立が期待
されていました。

花王株式会社の協力のもと行った実証実験では、2011年2月から3月の6週間で、
東京在住の主婦(45~55歳)7名の情動の変化を測定。その結果、昼に近付く
に従って安心感が上昇、気分が高揚するものの夕方にはイライラ感が上昇し
ました。また、実験期間中に発生した東日本大震災については、直接の被災者
ではない主婦でも不安感が増強することがわかりました。※2
さらに、56名のスポーツジム利用者を対象に行った実証実験では、運動するこ
とで安心感が上昇することがわかりました。
 
※2 東京在住の主婦を対象にした実証実験データ
http://www.sansokan.jp/healthcare/kokoro/

本サービスは、商品などの有用性を計るサービスとして様々な用途が見込ま
れます。

【用途例】
●サービス産業における店員と顧客間の接客改善
●スポーツジムにおけるメニュー作成やインストラクターの選択
●学習塾における教師と生徒間の関係構築、効果の高い授業運営
●食品分野におけるサプリメントや化粧品などの使い心地    など

大阪産業創造館は今後も本サービスを活用し、中小企業が競争力の高い商品
開発をできるよう支援して参ります。

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【本件に関する問い合わせ先】
■大阪産業創造館 担当:竹嶋、武坂 TEL 06-6264-9913
             広報:松原    TEL 06-6264-9902
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※独立行政法人理化学研究所も同日に「KOKOROスケール」に関する
  プレスリリースを行っております。
  http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2012/120301/index.html