2009年2月25日
                           大阪産業創造館
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新たな商機が期待される「抗疲労・癒しビジネス」の市場調査を実施
         「2020年には市場規模12兆円」
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大阪市の中小企業支援拠点「大阪産業創造館」では、新たなマーケット
として期待される「抗疲労・癒しビジネス」の市場調査を実施しました。
調査の結果、2020年には12兆円の市場規模になると見込まれることが
わかりました。

本調査は、今後新たにこの分野への参入を検討する企業に、事業展開の
バックデータとして活用してもらうことを目的に実施しました。

食品や機器、サービスなど既存の健康産業のほか、鉄道や航空機などの
交通機関、住宅、オフィスなどの設備関連など、今後、「抗疲労・癒し
ビジネス」に参入が見込まれる分野の成長性を試算し、市場規模を算出
しました。

基準値は、2007年度の既存市場の規模を4.9兆円と推計。この数字は、
清涼飲料水(約5兆円)や介護サービス(約5.1兆円)と同程度、
化粧品市場(約2兆円)の2倍以上にあたります。
将来的には、鉄道(約12兆円)と同程度か、自動車産業(約60兆円)の
20%~25%にあたる大きな市場になると考えられています。

大阪産業創造館では、「抗疲労・癒しビジネス」分野はさまざまな業種の
企業の参入が期待できることから、今後の成長性が高い市場であると注目し
事業化の支援に取組んできました。
今回の調査結果を受け、今後もさらに多くの企業が参入できるよう、
情報発信や環境づくりに取組んでまいります。

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「抗疲労・癒しビジネス」市場規模の算出方法について
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●「疲労」の定義
身体的あるいは精神的負荷を連続して与えられたときにみられる一時的
な身体的および精神的パフォーマンスの低下現象*
●「抗疲労・癒しビジネス」の本調査における定義
疲労を予防、緩和、回復することが期待される商品やサービス

【商品・サービスの分類】
・ほぼ「抗疲労・癒し」目的の消費
・ある程度「抗疲労・癒し」目的での消費
・本来「抗疲労・癒し」以外の目的の消費だが「抗疲労・癒し」価値の
 付加が期待される消費

【伸び率の算出方法】
・アンケートによる利用目的の割合
・家計調査におけるの伸び率
・将来推計人口による割合
・「抗疲労・癒し」概念の普及率を加工食品における「抗疲労・癒し」
 志向の機能性食品の占める割合の半分と仮定した率
など、それぞれ分類特性に合わせた掛け率で伸び率を算出

*市場規模は、景気、人口(総数・若年者数・高齢者数)・世帯数、高齢化
の進展状況、健康志向、行政による新たな施策等のマクロ的要因や各業界の
ミクロ的要因等によって、大きく影響を受けることが考えられる。

調査結果の概要は下記よりダウンロードしていただけます。
http://www.sansokan.jp/eveoubo/hirou-ana.pdf


*(参考)疲労の科学(文部科学省科学技術振興調整費 消費者ニーズ
対応研究『疲労および疲労感の分子・神経メカニズムとその防御に関する
研究』班 http://www.hirou.jp/ )
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【本件に関する問い合わせ先】

 大阪産業創造館 新産業創造推進室
          担  当:西前  TEL 06-6264-9929  
          広報担当:井村  TEL 06-6264-9812

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