2006年3月6日
  大阪産業創造館・ロボットラボラトリー
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  大阪市の次世代ロボット実用化プロジェクトから初のベンチャー企業誕生
          ~3/12(日) 新会社設立の記者会見を開催~
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 ロボットラボラトリーが実用化への取り組みを支援している「大阪発!
次世代ロボット実用化プロジェクト(※1)」のひとつから、この度、ロボット
テクノロジー(RT)を導入した空間デザインやコンサルティングを行う新会社
「株式会社 Robotic Space Design 研究所」(Institute for Robotic Space
Design,Limited)が誕生しました。
 つきましては3月12日(日)午後2時から、報道関係者の皆様を対象に
同社にて会見を行なうことになりましたのでお知らせします。

 新会社は、上記プロジェクトの一つである「創造的ロボティクス空間
デザイン」プロジェクト(※2)の代表を務める音響空間デザイナーの辻 
邦浩氏が立ち上げたもので、技術顧問には、同プロジェクトメンバーでも
ある東京大学人工物工学研究センター教授の淺間 一氏が就任し、RTを
駆使しながらも機能性だけでなく高いデザイン性を追求する空間を
プロデュースしていきます。

 また同社オフィスは、昭和を代表する建築家「村野藤吾(1891年~1984年)」の
旧事務所の一部に設けられます。大阪を拠点とした村野藤吾の作品には
「旧そごう百貨店大阪本店」や「大阪新歌舞伎座」などがありますが、今後は
この歴史的な事務所に先進的なロボティクス空間を構築し、実証実験を重ねる
とともに、設計事務所や建設会社等と連携しながら商業空間やオフィス空間への
RTの導入を図っていきます。

 会見当日は、同社の事業概要・事業計画をはじめ、RTを導入した空間の最新
事例について発表いたしますので、報道関係の皆様にはご出席の程
お願い申し上げます。

 ロボットラボラトリーでは今後も、次世代ロボットの実用化に向けた
プロジェクト支援をはじめ、実証実験の企画運営や人材育成など様々な支援を
通して、国際的なロボット産業クラスターの形成を目指してまいります。

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記者会見  「株式会社 Robotic Space Design 研究所」設立について
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開催日時:2006年3月12日(日) 14:00~
会  場:「株式会社 Robotic Space Design 研究所」1階
     大阪市阿倍野区阿倍野筋2丁目3番8号
地図
     http://www.mapion.co.jp/c/here?S=all&F=mapi3316228060301203241
プログラム:
●14:00~14:10 創造的ロボティクス空間デザインプロジェクトについて
        ロボットラボラトリーリーダー 石黒 周氏
●14:10~14:35 新会社概要及び事業計画について
         株式会社Robotic Space Design研究所
 代表取締役 辻 邦浩氏
●14:35~14:50 ロボティクス空間の中核となる研究活動の最新事例について
         ~サントリーミュージアムでの実証実験を例として(※3)
       株式会社 Robotic Space Design 研究所 技術顧問
            淺間 一氏 (東京大学 人工物工学研究センター教授)
●14:50~ 質疑応答

【本件に関する問合せ先】--------------------------------------------
 ロボットラボラトリー(担当:岩本    広報:高木)
 TEL)06-6347-7877 FAX)06-6347-7875 E-mail)takagi@sansokan.jp
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(※1)「大阪発!次世代ロボット実用化プロジェクト」
一般家庭やオフィス、学校等での日常活動に対し多種多様な貢献が期待されて
いる「次世代ロボット」の実用化をめざす共同研究開発グループ(コンソー
シアム)に対し、大阪市がプロトタイプ・モデル等の研究開発費を助成する
とともに、ロボットラボラトリーがプロジェクトの進行管理を行なっている。

(※2)「創造的ロボティクス空間デザイン」プロジェクト
空間を構成するデザイン性の高い「システムモジュール」の開発とその組み
合わせによってRT(ロボットテクノロジ-)空間モデルを開発する
プロジェクト。
メンバー構成は、Kunihiro Tsuji Design、(有)カサアンドカンパニー、東京
大学人工物工学研究センター淺間研究室、(株)竹中工務店、(株)国際電気
通信基礎技術研究所。

(※3)「創造的ロボティクス空間デザイン」プロジェクトが、平成17年6月、
カメラセンサーを可動するプロジェクタと組み合わせた「新しい動線誘導の
手法」についての実証実験をサントリーミュージアム(大阪市港区)において
実施し、その有効性について良好な結果を得ている。

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◆新会社について
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(1) 商   号 :株式会社 Robotic Space Design 研究所
         (Institute for Robotic Space Design,Limited)
(2) 本社所在地 :大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2丁目3番8号
(3) 代表取締役 :辻 邦浩(現 Kunihoro Tsuji Design代表)
(4) 技術顧問 :淺間 一(東京大学 人工物工学研究センター教授)
(5) 事業内容 :ロボティクス空間デザイン・デザインコンサルティング
         ・ロボットシステムインテグレーション
         ・空間デザイン・空間音響デザイン・プロダクトデザイン
(6) 資 本 金 :1000万円
(7) 設   立 :2006年3月3日

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◆代表取締役 辻 邦浩氏からのコメント
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情報化がいわれる現在、空間のことを考えてみますと情報技術と物理的な空間が
シームレスに一体化されていないように感じます。機械は益々進化し人の活動も
変化していますが、人間を包括する空間は、技術の進展に追いついていません。
これから先、成熟された真の情報社会を目指すのであれば、生活世界を空間と
技術が合わさった総体としてとらえ、考える必要があるのではないでしょうか。
我々は約2年間の「創造的ロボティクス空間デザインコンソーシアム」での活動を
通じてこのことを実感してきました。その成果を元に新しく設立する会社
「株式会社Robotic space design 研究所」(Institute for Robotic Space
Design,Limited)は私たちの空間を先端技術と融合させ「情報化」から
「知能化」へ進化させることをデザインしてゆき、現代の知能化されていない
空間を、生身の人間の身体や五感に応える、優しく洗練された空間に美しく
生まれ変わることを実現してゆきたいと考えています。

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