ロボット分野の「研究者ネットワーク検索エンジン」実証開始
http://www.carc.aist.go.jp/ponet/robot/
～産業界と研究者のマッチングに活用～

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大阪市の次世代ロボット産業振興拠点「ロボットラボラトリー」は、
研究者を検索できるだけでなく、研究者の人脈も表示できるシステム
「研究者ネットワーク検索エンジン POLYPHONET（ポリフォネット）
（＊）」の実証試験を４月１８日より開始します。

同システムは、独立行政法人　産業技術総合研究所と特定非営利法人
　研究開発型ＮＰＯ振興機構が共同で開発したもので、研究者の専門
分野やキーワード、研究者名を入れて検索すると、共同研究室や共著
などに関する公開情報が解析されて研究者がどのような領域でどのグ
ループに所属しているか、どの研究者とのつながりが深いかといった
人的ネットワークが抽出されるため、研究者への効果的なアプローチ
法が分かる仕組みになっています。

これまで産学連携は属人的な人脈や紹介によって実現することが多く、
そうした情報を入手できない事が共同開発を開始する上で障壁となっ
ていました。今回はロボットラボラトリーへの来場企業を対象に同シ
ステムの実証実験を行い、そこで抽出された課題を元にさらにシステ
ムの精度を上げる予定です。このシステムの本格導入により関西圏の
みならず全国のロボット研究者と連携することで新しいサービスや製
品の創出に向けた効果的な体制づくりを目指します。

大阪市では重点分野のひとつとして次世代ロボット産業の集積化を推
進中であり、このような実証実験を通じたサービスを提供することで
同分野に参入する企業を支援してまいります。

＜＊　「研究者ネットワーク抽出システムPOLYPHONET」について＞

・すべてのWeb上にある公開情報を集めることで研究者の関係を抽出し、
　研究者ネットワークを表示することが可能なシステムです。
・検索システムとして活用することで、特に異分野の研究者や企業が
　研究者を探し、効果的な連携を作ることを目的とします。
・産総研では、このPOLYPHONETの最初の展開分野をロボット分野とし、
　今回のロボットラボラトリーによる実用化試験用に国内3,600名にのぼる
　研究者データをPOLYPHONETに組み込んでいます。　

【本件に関するお問合せ】----------------------------------

大阪産業創造館 ロボットラボラトリー
杉本　　　　　sugimoto@sansokan.jp
高木（広報） takagi@sansokan.jp
〒530-0001大阪市北区梅田1-1-3-1600 大阪駅前第3ビル16階
TEL：06-6347-7877　FAX：06-6347-7875
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◆ロボットラボラトリー　（http://www.sansokan.jp/robot/lab/）

大阪市が次世代ロボットテクノロジー（RT）産業創出のために、2004年
11月に開設した拠点。ラボラトリーリーダーは石黒周。管理運営は大阪
産業創造館（財団法人大阪市都市型産業振興センター）。ロボットラボ
ラトリーの主な機能は、次世代ロボット産業のシーズとなりうる研究開
発の抽出、市場や技術情報の収集、実証実験の企画・運営、次世代ロボ
ットビジネスを創出しうる人材の育成、次世代ロボットビジネスに関わ
る企業間のネットワーク形成、今後発展が見込める事業化プロジェクト
の支援などで、大阪における次世代ロボット産業の集積の実現を目指し
ている。

◆独立行政法人 産業技術総合研究所　（http://www.aist.go.jp/）

産業技術総合研究所（理事長 吉川弘之）は、平成13年4月1日、旧通商産
業省工業技術院傘下の15研究所（研究者総数約2500人）が1つに統合され
発足した研究組織であり、日本の産業競争力の強化と新規産業の創出に
つながる先端技術や革新的技術のシーズ探索とその応用技術開発を目指し
た研究開発を行っている。60余の研究部門とセンター、および研究系、
研究ラボを擁し、それぞれミッションを定めて研究開発活動を展開して
いる。

◆特定非営利活動法人 研究開発型NPO振興機構　
（http://www.iserd.org/）

研究開発型NPO振興機構は、研究開発型NPOと呼ばれる、研究開発を推進
するNPOの普及・振興を支援するNPO法人。代表的な研究開発型NPOには、
ロボカップ、システムバイオロジー研究機構、国際レスキューシステム
研究機構、WINなど、NPOを中核とする産学官の研究者ネットワークによる
研究推進を行うNPOがある。