2004年7月29日
大阪産業創造館
ロボットプロジェクト
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報道関係者各位
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ロボカップ2005大阪世界大会出場
ロボット開発グループの決定について
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■■「ドリームチーム」参加企業の決定■■
大阪市および大阪市の中小・ベンチャー企業支援拠点の大阪産業創造館
(大阪市中央区)では、ロボットによるサッカー競技大会に出場する産学官
連携のロボット開発グループ「ドリームチーム」を募集しましたが、審査の
結果、ヴイストン株式会社(大阪市此花区)が総括する「Team Osaka」が
同チームとして決定いたしました。
大阪市は同チームに対し、ロボットの開発経費として1,000万円(予定)を
限度に補助金を支給します。
「Team Osaka」は昨年もドリームチームとしてロボット開発を行ってきました
が、今年は(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が新たにメンバーに
加わり、より高性能な自律2足歩行ロボットの開発が期待されます。
今後、同チームは、大阪産業創造館の管理運営のもと、自律型2足歩行
ロボットを開発・製作し、「ロボカップ2005大阪世界大会」(2005年7月13~
19日、インテックス大阪で開催)のロボカップサッカー(ヒューマノイドリーグ)
への出場を目指します。
同チームは、今年5月に開催された「ロボカップジャパンオープン2004
大阪大会」にて「ベストヒューマノイド賞」と総合優勝に輝き、また同年
7月3日には、「ロボカップ2004リスボン世界大会」においても優勝、
ベストヒューマノイド賞「ルイ・ヴィトンカップ」を獲得しています。
このような実績をふまえて、ドリームチームでは運動性能と知能のグレード
アップを行い、ロボカップ2005大阪世界大会での優勝のみならず、発話機能
やネットワーク機能を新たに付加し、生活支援型ロボットのプロトタイプづくり
を目指します。
■ロボカップ2005大阪世界大会出場ドリ-ムチ-ムについて
<統括者>
ヴィストン株式会社 代表取締役 大和 信夫
http://www.vstone.co.jp/
<構成メンバ-(統括者を除く)>
(株)システクアカザワ http://www.akazawa.co.jp/
京都大学ベンチャー ロボガレ-ジ
http://www.eonet.ne.jp/~robo-garage/
大阪大学大学院工学研究科 石黒研究室
http://www.ed.ams.eng.osaka-u.ac.jp/
(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
http://www.atr.jp/index_j.html
<提案内容>
ロボカップジャパンオープン2004大阪大会出場用として開発され、さらに
同年7月リスボンでのロボカップ世界大会にも出場して両大会とも見事に
総合優勝し、高い評価を得た自律2足歩行ロボット「VisiON」を土台に、
運動性能(特に歩行性能)や認知技術などを大幅に向上させた新型自律
2足歩行ロボットを開発。
<審査講評>
・ロボカップ国内・世界大会で総合優勝し、評価の高い「VisiON」を
開発した実績がある。
・関西はもとより日本におけるロボット研究の最先端にある大阪大学
及びATRが参画している。
・提案内容に技術的・経費的に無理がなく、また一層斬新なデザインを
目指しており、「VisiON」を土台にした、より高性能な自律2足歩行
ロボットの開発が期待できる。
■■ロボットキット開発グループの決定■■
ドリームチームと同時期に募集した、ロボカップジュニア(レスキュー
チャレンジ)に出場するロボットのキットを産学官連携で開発・製作する企業
グループについては、2件の企業グループから応募があり、審査の結果、
株式会社アサヒ電子研究所が統括する企業グループに決定しました。
大阪市は、このグループのキット開発・製作経費について200万円(予定)
を限度に補助金を支給します。
今後、同キットは、大阪産業創造館の管理運営のもと開発・製作が進め
られ、ロボカップ2005大阪世界大会のロボカップジュニア(レスキュー
チャレンジ)への出場を目指すチームを中心に教材として活用されます。
大阪産業創造館では、ロボカップ出場チームの活躍をロボット産業推進の
布石と考え、さらなる産学連携、企業集積の促進を図ってまいります。
■ジュニア・レスキュ-チャレンジ用ロボットキット開発チームについて
<統括者>
株式会社アサヒ電子研究所 代表取締役 和倉 慎治
http://www.aelnet.co.jp/
<構成メンバ-(プロジェクトでの役割)>
株式会社アサヒ電子研究所(リーダー、センサー部)
株式会社イ-ケイジャパン(制御部、駆動部)
http://www.elekit.co.jp/
株式会社ニッタモケイ (構造材、モジュール化)http://nm-e.co.jp/
国際レスキュ-システム研究機構(トータルプロデュース)
埼玉大学 (学習プログラムの作成)
大阪府立工業高等専門学校(学習プログラムの作成)
<提案内容>
ロボカップジュニアの国際ルールに対応した「自律型ロボット」を製作
するため、教育プログラムの中で小学生高学年・中学生にも制御可能で
パソコンにより子どもたちが構想した動きをプログラムできる「制御用
コントローラ」と「プログラム開発ソフトウェア」を中心とする電子回路、
及び基本的なロボットボディが製作可能な構造材からなるキットを開発。
<審査講評>
・ジュニア向けロボットキット・教材の開発に実績のある企業及び研究
機関がメンバ-になっている。
・提案内容に無理がなく、ロボカップジュニア・レスキュ-チャレンジや
ロボット教育にふさわしいロボットキットの開発が期待できる。
・提案された学習カリキュラムも、教育現場で小学生高学年・中学生を
対象とするのに適切であると認められる。
■VisiON(ヴィジオン)概要
http://www.sansokan.jp/robot/info/vision.html
■ロボカップについて
http://www.robocup.org/Jintro.htm
【本件に関するお問合せ】
大阪産業創造館 千田 06-6264-9851 senda@b-platz.ne.jp
高木 06-6264-9811 takagi@b-platz.ne.jp
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