2004年7月4日
大阪産業創造館

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大阪チーム、ロボカップサッカー世界大会で優勝決定
    ~Team OSAKAのロボット「ヴィジオン」の
      「ロボカップ2004リスボン世界大会」競技結果~
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6月29日から7月5日にかけて開催されている「ロボカップ2004リスボン
世界大会」で大阪市と大阪産業創造館が開発支援を行った「ドリームチーム・
Team OSAKA」のロボット「ヴィジオン」が優勝を果たしました。

現地7月3日午後5時30分[日本7月4日(日)午前1時30分]から表彰式と
競技結果の発表が行われましたが、「ヴィジオン」はヒューマノイドリーグに
おいて、歩行・PK・フリースタイル・テクニカルチャレンジの全種目を制して
優勝し、ベストヒューマノイド賞「ルイ・ヴィトンカップ」を獲得しました。

本大会は、平成17年に開催するロボットによるサッカー競技大会
「ロボカップ2005大阪世界大会」の前回大会にあたるもので、世界37カ国
から346チームが参加し、大阪市からは今年5月の「ロボカップジャパン
オープン2004大阪」で優勝した「ドリームチーム・Team OSAKA」が出場して
いました。

*ご希望の方には優勝時の写真データをお送りします。
 tenma-robotosaka@blue.ocn.ne.jp
までメールにて連絡をお願いします。
  返信メールにデジカメのデータを添付します。

Team OSAKAは、平成15年6月に公募で選ばれた産学連携のコンソーシアム
で結成され、約1年をかけ自律型2足歩行ロボット「ヴィジオン」を開発し、
本大会に挑みました。このチームはヴィジオンのベース機となる「ロボビーM」
を商品化し一般に販売を開始するなど、大きな成果を残しています。
また、ヴィジオンに関しても同様に商品化の検討を始めています。


大阪産業創造館では、ロボカップ出場チームの活躍をロボット産業推進の
布石と考え、さらなる産学連携、企業集積の促進を図ってまいります。


■ドリームチーム・Team OSAKA

「RT都市・大阪」をアピールしようと企業、研究者が結成したロボット
の研究開発コンソーシアム。産創館の呼びかけに応募した14企業3大学
4研究室1NPOの中から、高い技術力と新規性、オリジナリティに
優れているとして選出された、大阪大学(石黒研究室)、システク
アカザワ、ヴイストン、ロボ・ガレージにより構成されたチーム。


【大阪大学 石黒研究室】  http://www.ed.ams.eng.osaka-u.ac.jp/
 ロボット技術、センサ技術を中心に、人間と関わり、日常的社会の中で
活動できるロボットの実現に向けた研究を行う。また石黒浩教授は、
ATR知能ロボティクス研究所の客員室長として「ロボビー」の開発・研究を
しており、大学と研究機関の両方を代表する研究者。

【株式会社システクアカザワ】  http://www.akazawa.co.jp/
製造業一筋60年。航空機などの精密部品加工技術を持ち「工業用全方位
内視鏡」を開発。その他、自動化機器の設計、各種機械器具の製造・販売。
「Team OSAKA」へは開発費の一部を出資、実績と経験を生かした同チームの
まとめ役。

【ヴイストン株式会社】 http://www.vstone.co.jp/
「全方位センサ」をはじめとする、石黒教授の研究成果の実用化を目指して
設立された産学連携ベンチャー。電子機器・電子装置・光学装置・ソフト
ウェアの研究開発・製造・販売をしている。様々なセンサを融合させる認識
技術センサネットワークシステムを開発。今回の「VisiON」のベースと
なる「ロボビーM」の製作・販売も手掛ける。

【ロボ・ガレージ】 http://www.eonet.ne.jp/~robo-garage/
ロボットクリエーター高橋智隆氏が起こした、京都大学ベンチャー・
ビジネス・ラボラトリー第1号入居ベンチャー。ロボットと人が円滑に
コミュニケーションするには外観や仕草が重要な意味を持つとし、ロボット
技術を理解した上で、外装、動作までのトータルデザインを提案。
また、自らも「neon(ネオン)」「magdan(マグダン)」などのロボットを
製作、玩具として販売している。

■ VisiON(ヴィジオン)概要
http://www.sansokan.jp/robot/info/vision.html

■ ロボビーMについて
http://www.sansokan.jp/robot/info/robovie-M.html


【連絡先】
大阪産業創造館 美濃地 090-5155-1594 minoji@b-platz.ne.jp
        高木 06-6264-9811 takagi@b-platz.ne.jp