※名称:Visi'ONからVisiON(’:カンマなし)へ変更しています。ご了承ください。
2004年4月1日
大阪産業創造館

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        「ドリームチーム・Team OSAKA」
   自律型2足歩行サッカー競技ロボットの完成披露会を開催
    ~「ロボカップジャパンオープン2004大阪」に出場~
      http://www.sansokan.jp/robot/release.php
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大阪市及び大阪市の中小・ベンチャー企業支援拠点の大阪産業創造館
(以下、産創館)が支援する産学連携の共同開発グループ「ドリームチーム・
Team OSAKA」は、ロボットによるサッカー競技大会「ロボカップジャパン
オープン2004大阪」に出場するロボットを開発しており、このたび
「ボールを認識」、「ボールへの移動」、「シュート」など一連の動作を
自律して行う世界レベルの機能を持つロボットを完成させました。
4月6日(火)には、報道関係者に向けた完成披露会を開催いたします。

大阪市では、次代の中核産業として期待されるロボット関連分野の育成を
通じて大阪の経済活性化を図るため、様々な施策を展開しています。
「ドリームチーム・Team OSAKA」は、それら施策の一環として、大阪市が
助成した研究開発費1500万円を受け、ロボットの開発を進めてきましたが、
このたび開発期間10ヶ月を経て、自律型2足歩行ロボット「VisiON」
(ヴィジオン)が完成しました。
当日は、開発メンバーによるデモンストレーションと機能解説、また
優勝に向けた決意表明があります。

報道関係者の皆様には、ぜひ完成披露会へのご参加を賜りますよう、
宜しくお願いいたします。
尚、お越し頂ける場合には、事前にご連絡をいただけますと幸いです。


■完成披露会の開催概要
日時:2004年4月6日(火) 11:00~12:00
会場:大阪産業創造館17F
   (大阪市中央区本町1-4-5 http://www.sansokan.jp/map/)
内容:11:00~11:05
   「VisiON」(ヴィジオン)登場(ロボビーM、ネオンと共に)
   11:05~11:10
   「ロボカップジャパンオープン2004大阪」ヒューマノイドリーグに
   向けての決意表明 (株)システクアカザワ代表取締役 赤澤氏
   11:10~11:25
   「ドリームチーム・Team OSAKA」開発メンバーによる機能説明
   大阪大学大学院 石黒研究室 今川氏  
   11:25~11:40
   「VisiON」(ヴィジオン)デモンストレーション 
   Team OSAKAメンバー
   11:40~12:00 質疑応答

司会・進行:大阪産業創造館 美濃地

※取材については午前10:50までに、17Fの「取材受付」にお越し
 ください。なお、取材車でお越しの際は事前にご連絡いただき
 ますようお願いいたします。


■「VisiON」(ヴィジオン)概要
 (外観:http://www.sansokan.jp/robot/release.php )
【タイプ】完全自律2足歩行型
【高さ・重量】38 cm・約2.4 kg
【動作】ボールを認識し、近づいて蹴る他、相手を認識し、防ぐと
 いったサッカー競技で言う「ディフェンス」が可能。
【採用されている主な先進技術】
・知覚技術(ヴイストン、大阪大学石黒研究室による)
  360度の全周囲を瞬時に見渡すことができる全方位センサを搭載。
  サッカー選手として非常に優秀。
・歩行・動作制御技術(ヴイストンによる)
  進化した頭脳(CPUボード)を搭載。
  動作はモーション編集ソフトウェア“Robovie-Maker“(ATR開発)を使用。


■「VisiON」命名の由来と誕生の経緯
ヴィジオン (VisiON)は、英語“Vision”を語源とする造語。
“Vision”は、視覚、みることといった意味の他、将来像、想像力と
いった意味をもつ。360度の全周囲を瞬時に見渡すことができる全方位
センサを搭載した最先端のロボットで、自律型2足歩行ロボットの将来像を
このロボットを通して想像してもらいたいという思いをこめて、ロボット
開発に取り組んだ開発メンバーの一人、大阪大学の今川拓朗氏が命名。
卓抜した運動性能を誇るロボット“OmniHead”と流麗で可憐なフォルムを
持つロボット“neon“のDNAを受け継ぎ、全方位の視覚と進化した頭脳
(CPUボード)を搭載し、大阪の夢を背負って誕生した。


■ドリームチーム・Team OSAKA
「RT都市・大阪」をアピールしようと企業、研究者が結成したロボット
の研究開発コンソーシアム。産創館の呼びかけに応募した14企業3大学
4研究室1NPOの中から、高い技術力と新規性、オリジナリティに
優れているとして選出された、大阪大学(石黒研究室)、システク
アカザワ、ヴイストン、ロボ・ガレージにより構成されたチーム。


【大阪大学 石黒研究室】  http://www.ed.ams.eng.osaka-u.ac.jp/
 ロボット技術、センサ技術を中心に、人間と関わり、日常的社会の中で
活動できるロボットの実現に向けた研究を行う。また石黒浩教授は、
ATR知能ロボティクス研究所の客員室長として「ロボビー」の開発・研究を
しており、大学と研究機関の両方を代表する研究者。

【株式会社システクアカザワ】  http://www.akazawa.co.jp/
製造業一筋60年。航空機などの精密部品加工技術を持ち「工業用全方位
内視鏡」を開発。その他、自動化機器の設計、各種機械器具の製造・販売。
「Team OSAKA」へは開発費の一部を出資、実績と経験を生かした同チームの
まとめ役。

【ヴイストン株式会社】 http://www.vstone.co.jp/
「全方位センサ」をはじめとする、石黒教授の研究成果の実用化を目指して
設立された産学連携ベンチャー。電子機器・電子装置・光学装置・ソフト
ウェアの研究開発・製造・販売をしている。様々なセンサを融合させる認識
技術センサネットワークシステムを開発。今回の「VisiON」のベースと
なる「ロボビーM」の製作・販売も手掛ける。

【ロボ・ガレージ】
ロボットクリエーター高橋智隆氏が起こした、京都大学ベンチャー・
ビジネス・ラボラトリー第1号入居ベンチャー。ロボットと人が円滑に
コミュニケーションするには外観や仕草が重要な意味を持つとし、ロボット
技術を理解した上で、外装、動作までのトータルデザインを提案。
また、自らも「neon(ネオン)」「magdan(マグダン)」などのロボットを
製作、玩具として販売している。


なお、今後「ドリームチーム・Team OSAKA」は、ロボット開発過程で
派生した技術を製品化し、新たな産業やサービスを提案します。

大阪市と産創館は、様々なロボットテクノロジーによる新産業の
創造プロジェクトを行っており、今年度も引き続き、「Team OSAKA」に
続くロボカップ世界大会「ロボカップ2005大阪」参加を目指すグループに
対し、研究費を助成し、地元企業のロボカップ参加を促進していきます。


【本件に関する問合せ】
大阪産業創造館 美濃地 06-6264-9912 minoji@b-platz.ne.jp
           高木  06-6264-9811 takagi@b-platz.ne.jp