サンソウカンものづくりネット アタック!オンリーワン

中小企業の経営者・起業家の皆様を支援する機関。大阪産業創造館(サンソウカン)


アタック!オンリーワン

株式会社四柳


スペーサー

代表取締役
四柳 繁氏

スペーサー 株式会社四柳 代表取締役 四柳 繁氏

工学部出身。入社以来、営業畑一筋で歩んできたが、50歳を超えてから眠っていた技術者魂が呼び覚まされ、現在は先頭に立って技術開発に取り組んでいる。


プールクリーナーでトップシェア。水底清掃ならすべておまかせ

N字型のジグザグ走行で、プールを自動清掃する「ハイパーロボMRX-06」。
N字型のジグザグ走行で、プールを自動清掃する「ハイパーロボMRX-06」。

プールの底を清掃するには水を抜き、へばりついた泥や葉っぱをさらわなければならない。その労力は相当なもので、水道代もかさむ。この課題を解決してくれるのがプールクリーナーで、四柳は国内トップシェア。

大手メーカーでポンプ技術者として活躍した四柳氏の父は、独立して3年目の1968年、知識とノウハウを活かしプールクリーナーを開発。その後、主力事業であるポンプの販売・施工・管理を手がける傍ら、プールクリーナーの改良に精魂を傾け、全自動クリーナーや水の浅い場所でも稼動する水底掃除機などを発表。

後を継いだ四柳氏が、2006年に開発したモーター駆動式全自動プールロボット「ハイパーロボMRX構を採用し、プール壁面をN字型に自動往復走行する画期的な動きを実現。従来型の不規則に移動するランダム方式が抱えていた、電源コードのねじれという弱点を克服し、「モーター搭載のマイクロコンピューターを据え付けることでより正確で効率的な制御を可能にした」という自信作だ。ロボットは6代目で、累計販売台数は1万台を超える。そして「新たな自社製品の柱として育てたい」と考えているのがスクランブルミキサー。

水深のあるプールを小学生などが使う場合、可動床を活用して底面の高さを調整するが、床下の水がよどみ、ヘドロなどがたまりやすくなる。そこで、ミキサーで勢いのある水流を人工的に作り出し汚れを流す。「水中の掃除のことなら、あらゆることに対応できる」と語る四柳氏には、スペシャリストとしての自負がのぞく。

(2012.4掲載)



▲企業一覧ページへ ▲このページのトップへ
前   次