プールクリーナーでトップシェア。水底清掃ならすべておまかせ
N字型のジグザグ走行で、プールを自動清掃する「ハイパーロボMRX-06」。
プールの底を清掃するには水を抜き、へばりついた泥や葉っぱをさらわなければならない。その労力は相当なもので、水道代もかさむ。この課題を解決してくれるのがプールクリーナーで、四柳は国内トップシェア。 大手メーカーでポンプ技術者として活躍した四柳氏の父は、独立して3年目の1968年、知識とノウハウを活かしプールクリーナーを開発。その後、主力事業であるポンプの販売・施工・管理を手がける傍ら、プールクリーナーの改良に精魂を傾け、全自動クリーナーや水の浅い場所でも稼動する水底掃除機などを発表。 後を継いだ四柳氏が、2006年に開発したモーター駆動式全自動プールロボット「ハイパーロボMRX構を採用し、プール壁面をN字型に自動往復走行する画期的な動きを実現。従来型の不規則に移動するランダム方式が抱えていた、電源コードのねじれという弱点を克服し、「モーター搭載のマイクロコンピューターを据え付けることでより正確で効率的な制御を可能にした」という自信作だ。ロボットは6代目で、累計販売台数は1万台を超える。そして「新たな自社製品の柱として育てたい」と考えているのがスクランブルミキサー。 水深のあるプールを小学生などが使う場合、可動床を活用して底面の高さを調整するが、床下の水がよどみ、ヘドロなどがたまりやすくなる。そこで、ミキサーで勢いのある水流を人工的に作り出し汚れを流す。「水中の掃除のことなら、あらゆることに対応できる」と語る四柳氏には、スペシャリストとしての自負がのぞく。
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