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アタック!オンリーワン

立山工業株式会社


スペーサー

代表取締役
長岡 義継氏

スペーサー 立山工業株式会社 代表取締役 長岡 義継氏

「アルミ高精度加工では、不良品がほとんどゼロ。加工冶工具も自社製作なので、修正・変更なども短期間で対応できます」。


短納期・高精度のアルミ切削加工とそれを支える冶具の設計製作

削りだし第一号でもある自転車の空圧部品や、アルミダイキャストのマウンター部品、自動車部品など。
削りだし第一号でもある自転車の空圧部品や、アルミダイキャストのマウンター部品、自動車部品など。

  立山工業はミシンの部品メーカーとして創業したが、現在はアルミ加工に特化し、部品の切削・加工から金型の設計・製作、鋳造までの受注をしている。自動車部品や実装機部品(半導体装着装置)、空圧機器、通信機など、小ロットから大量生産まで、多彩な部品を製造。最近では、設計段階から部品完成まで、トータルに請けることが増えている。

 同社の強みは部品の加工だけでなく、機械加工冶工具も製作できること。加工用刃物や冶具は外注で作ることが一般的だが、同社は必要な時に自社内で作ることができ、短期納品・コスト削減を可能にする。「加工部門とは別にエンジニア事業部を設け、超硬・ダイヤ工具、加工・測定冶具などを作っています。冶工具の外販も多くなりました」と長岡氏。現在では部品加工が75%、冶具や工具の設計製作の占める割合が25%。通常ならば、冶具の図面をクライアントから提示されて作るが、同社では「こんな部品を作るための冶具がほしい」と仕上がり部品を提示されるだけで、要望どおりの冶具を作りあげることができる。この点からも、同社の技術力の高さがうかがえる。

 また、加工部品の精度にも定評がある。「ISOを取得した2003年頃から、格段にクオリティは向上。品質マネジメントシステムを確立したことで、チェック体制が整いました」と同氏。不良品は現場で撲滅することを徹底し、不良品として出荷された商品を極力ゼロに近づける品質管理の高さは圧巻だ。さらに、品質管理用の取り付けミスを感知する装置開発も行っており、品質向上への努力は現在も続けている。

(2011.4掲載)



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