高精度な微細加工技術で難易度の高い試作品製造も可能
3Dデータからマシニング加工を施した、現物の1/2500サイズのツインムスタング。高度な加工技術がうかがえる。※守秘義務上、加工品は掲載できないため、写真はサンプル
プラスチック素材からジュラルミンや銅などの金属まで、あらゆる素材の切削や加工を行うサークルアンドスクエア。さまざまな企業の企画開発部門からの依頼で、試作品の製作に携わっている。得意とするのは1/1000mmつまりμ(ミクロン)単位の微細加工。LED用の微細電極や内視鏡用鉗子、センサー関連の試作品などに技術を活かしている。微細部品を作っているメーカーから試作を依頼されることもある。「ミクロン単位という高精度にも対応し、幾何学的なものだけでなく、自由曲面の切削や3D加工にも対応できるのが当社の最大の強み」と小田氏。試作品製作が多いため、具体的な図面がない段階でのオーダーも多く、その時々の依頼に従って、2Dまたは3Dデータを作成。そこから加工用データを作り、マシニング加工を行っている。
現在、最も力を入れているのは、LED関連の製品。代表的なものとしてアクリル樹脂で作るLED用レンズがある。携帯電話用レンズの場合、機器に組み込むことを前提として作られるので非常に小さく、技術を要する。このような高精度の微細切削加工は、いかに精度の高い位置出しと固定ができるかにかかっている。「当社の場合、XYZの3点座標軸でミクロン単位の位置合わせができ、固定に必要な冶具も自社で製作します」。治具は、加工後の製品を洗浄したり、メッキなどの二次加工をする際にも使うため、量産後にも必要になることがある。「治具も作れますから、当社に発注していただければ大きなメリットにつながると自信を持って言えます」。
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