イタリアンデザインの源流-プロジェッタツィオーネの本質を探る-|イベント・セミナー申込画面|クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック

イタリアンデザインの源流-プロジェッタツィオーネの本質を探る-

No.45273

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開催日時 2024年10月18日(金) 18:30-21:30
開催場所 MEBIC(大阪産業創造館17F)
定員 50名
講師 多木陽介氏(批評家 / アーティスト)
原田祐馬氏(UMA/design farm)
江口海里氏(KAIRI EGUCHI STUDIO Inc.)
中井詩乃氏(chicai)
料金 無料 
※事前予約制です。事前申込みのない当日来場はご参加をお断りいたします。
お問合せ先 クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック
TEL:06-4708-6114(10:00‐18:00 土・日・祝日は休館)
https://www.mebic.com/contact/

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クリエイティブクラスターフォーラム



イタリアで「デザイン」という言葉が普及する前に代わりに使われていた「プロジェッタツィオーネ」という言葉は、実は現代の「デザイン」よりもはるかに幅広く、より人間的な創造的思考のメソッドを備えていました。イタリアでも消費文化の中で忘れがちなこの言葉ですが、自然環境、社会環境、精神環境とあらゆる次元で危機に陥っている現代世界において、もう一度本当に社会的で持続性のある創造力を発揮するために、今一度学び直すべき創造的思考となっています。

ローマに在住し、批評家として活動する多木陽介氏は、20世紀のデザイナーの巨匠、アキッレ・カスティリオーニ氏らと交流を重ね、彼らのものづくりについて研究・発表を行ってきました。メビックでは、2015年度から多木氏をコーディネーターとして、北イタリアで活動するプロジェッティスタを訪ね、彼らから「プロジェッタツィオーネ」の本質を直に学ぶ研修ツアーを実施してきました。

この度、多木氏の帰国に合わせ、これまで研修ツアーに参加した3人のクリエイターとともに、研修ツアーを通じて学んできた「プロジェッタツィオーネ」の本質について語り合うフォーラムを開催します。極めてサステナブルな創造力の方向性を示してくれる現代の指針的存在としての「プロジェッタツィオーネ」について、4人のセッションからその本質を見いだしていただければと思います。

また、2025年3月に実施予定の北イタリアにおけるプロジェッタツィオーネを学ぶ研修ツアーの概要説明も行います。

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スケジュール

18:30-18:40
趣旨説明 多木陽介氏(批評家 / アーティスト)

18:40-19:55
事例から学ぶ「プロジェッタツィオーネ」
原田祐馬氏(UMA/design farm)
 カルトゥージア社(ミラノ)・地区の家(トリノ、アレッサンドリア)
江口海里氏(KAIRI EGUCHI STUDIO Inc.)
 カヴァリアスタジオ(トリノ)
中井詩乃氏(chicai)
 ブルーノ・ムナーリ協会 教育農場(モンテベッロ・デッラ・バッタリア)
多木陽介氏(批評家 / アーティスト)
 ラボラトリオ・サンザーラ(トリノ)

19:55-20:00
休憩

20:00-21:15
トークセッション「現代社会におけるプロジェッタツィオーネの重要性」
進行:多木陽介氏(批評家 / アーティスト)
スピーカー:
原田祐馬氏(UMA/design farm)
江口海里氏(KAIRI EGUCHI STUDIO Inc.)
中井詩乃氏(chicai)

21:15〜21:30
イタリア研修ツアーの概要説明

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プロフィール

多木陽介氏(たき ようすけ)
批評家 / アーティスト



1988年に渡伊、現在ローマ在住。演劇活動や写真を中心とした展覧会を各地で催す経験を経て、現在は多様な次元の環境(自然環境、社会環境、精神環境)においてエコロジーを進める人々を扱った研究(「優しき生の耕人たち」)を展開。芸術活動、文化的主題の展覧会のキュレーション及びデザイン、また講演、そして執筆と、多様な方法で、生命をすべての中心においた、人間の活動の哲学を探究。2015年からは、メビックとともに、プロジェッタツィオーネを現代イタリアの様々な分野において受け継ぎ学ぶ「移動教室(イタリア研修)」を企画、実施している。著書に『アキッレ・カスティリオーニ 自由の探求としてのデザイン』(AXIS)、『(不)可視の監獄 ーサミュエル・ベケットの芸術と歴史』(水声社)、『控えめな創造力-人間がまだ忘れ切っていないある創造力についての覚え書き』(どく社)、翻訳書にマルコ・ベルポリーティ著『カルヴィーノの眼』(青土社)、プリーモ・レーヴィ著『プリーモ・レーヴィは語る』(青土社)、アンドレア・ボッコ+ジャンフランコ・カヴァリア著『石造りのように柔軟な』(鹿島出版会)、アンドレア・ボッコ著『バーナード・ルドフスキー 生活技術のデザイナー』(鹿島出版会)等がある。2014年度よりメビックエリアサポーターに就任。来年3月実施予定の研修ツアーでは、現地滞在期間中全日程ツアーに同行し、訪問先についての解説、通訳、基礎セミナー講師などを担当。

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原田祐馬氏(はらだ ゆうま)
UMA/design farm代表
アートディレクター / デザイナー



1979年大阪生まれ。京都精華大学芸術学部デザイン学科建築専攻卒業。UMA/design farm代表。どく社共同代表。名古屋芸術大学特別客員教授、グッドデザイン賞審査委員。大阪を拠点に文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、空間、展覧会や企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。「ともに考え、ともにつくる」を大切に、対話と実験を繰り返すデザインを実践。著書に『One Day Esquisse:考える「視点」がみつかるデザインの教室』(誠文堂新光社)。愛犬の名前はワカメ。

江口海里氏(えぐち かいり)
KAIRI EGUCHI STUDIO Inc.代表
インダストリアルデザイナー / ブランドディレクター



1980年大阪生まれ。大阪府立工芸高校プロダクトデザイン科、大阪市立デザイン教育研究所プロダクトデザインコース卒業。「デザインで人とモノのいい関係の構築」を信条に、国内外の工業、工芸に向き合い、技術、価値、文脈を捉え、適切な製品に仕立てていくと共に、付帯するロゴ、タグライン、パッケージなどブランド構築支援を行う。2024年にはじまった自律分散型デザインイベント「DESIGN WEEKEND OSAKA」発起人。セレクトショップ「WELD DESIGN STORE」店主。ポッドキャスト「デザインシテン」パーソナリティ。日本インダストリアルデザイン協会JIDA 2021-2022関西ブロック長。



中井詩乃氏(なかい しの)
chicai
プロダクトデザイナー / クリエイティブディレクター



1988年和歌山生まれ。京都芸術大学卒業後、TERUHIRO YANAGIHARA STUDIOにてプロダクトを担当し、1616 / arita japanなどに携わる。その後、アイデアグッズメーカーの商品企画を経て2016年に独立。2020年chicai(近い)を設立。たまの休日に、古物・ファッションなどを中心に扱うお店「HOME SHOP 谷町六丁目店」を営業。なぜその姿をしているのか、どうして生まれたのか、 価値あるものからガラクタまで、さまざまな視点で読み解きながら、 ものと人との関係性を模索している。

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