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No.27138
対象 | 企業の新規事業担当者、技術系商社、政府・自治体、マスコミ関係者ほか |
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開催日時 | 2018年12月18日(火) 13:30-15:30 |
開催場所 | グランフロント大阪北館B2F コングレコンベンションセンター ルーム9(イノベーションストリームKANSAI内で実施します。) |
定員 | 50名 |
料金 | 無料 |
お問合せ先 | Osaka Innovation Hub(大阪イノベーションハブ) 〒530-0011 大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪 ナレッジキャピタルタワーC7階 TEL:06-6359-3004 E-MAIL:ohclub@innovation-osaka.jp (月‐金 10:00〜18:00 ※祝日、年末年始除く) |
SDGsビジネス戦略に活かす大学の研究成果
企業の成長戦略では欠かせないキーワードになりつつある「SDGs」。
本イベントでは、この「SDGs」の観点から、大阪市立大学が保有する貢献性の高い研究成果を発表します。
特に今回は、17の国際目標のうち、
「7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
「14 海の豊かさを守ろう」
「15 森の豊かさも守ろう」
3テーマに関連した研究内容、事業化への取り組みを紹介します。
これらの研究成果の事業化や、研究者との共同研究、社会課題ビジネスに関心のある方は
是非ご参加ください。
13:00〜 受付開始
13:30〜 開始 ご挨拶
13:40〜15:00 成果発表(各発表20分×4)
①蓄熱都市の実現をめざして 複合先端研究機構 特命教授 中尾 正喜氏
②高サイクル特性を有する安全な中性水系二次電池の開発
三谷電池技術研究所合同会社(大阪市大発ベンチャー) 代表 三谷 諭氏
③沿岸生態系がもたらす”豊かな海”と”気候変動緩和”の両得
大学院工学研究科 都市系専攻 教授 相馬 明郎氏
④ボルネオ熱帯林の生物多様性とその保全・修復
大学院理学研究科 生物地球系専攻 教授 伊東 明氏
15:00〜15:30 名刺交換・ポスターセッション
①蓄熱都市の実現をめざして
複合先端研究機構 特命教授 中尾 正喜氏
概要:水都大阪の隠れた資源として,透水性の良い地層が地中に眠っている。冬期はこの地層から熱をくみ上げ暖房する。冬期に熱をくみ上げることにより地層は冷やされる。夏は冬に冷やされた地層を使って冷房する。これを帯水層蓄熱利用と呼ぶ。我が国の複雑な地層構造の中で長期間運用可能な信頼性のある井戸構築技術と地盤沈下を回避できる地下水熱利用技術の進展により、この帯水層蓄熱利用が現実のものとなってきた。
※帯水層蓄熱利用は、環境省のCO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業「帯水層蓄熱のための低コスト高性能熱源井とヒートポンプのシステム化に関する技術開発」において、うめきた二期区工事区画で実証実験を行いました。
②高サイクル特性を有する安全な中性水系二次電池の開発
三谷電池技術研究所合同会社(大阪市大発ベンチャー) 代表 三谷 諭氏
概要:従来のリチウムイオン2次電池などに搭載されている無機活物質に対し、分子個々で電気化学反応可能な有機活物質を使用することで、高サイクル特性を有する水系二次電池を開発している。
電解液には安全性を高めるために塩水を用い、電極シートを構成する有機活物質と、導電助剤として用いる炭素材料を新規設計し、改良を加えている。これらの成果と事業化への展望について紹介する。
③沿岸生態系がもたらす”豊かな海”と”気候変動緩和”の両得
大学院工学研究科 都市系専攻 教授 相馬 明郎氏
概要:沿岸生態系は、物理・生物・化学過程が絡み合い、また、社会・経済活動の影響を直接受ける複雑な場である。今回は、(1)これら素過程1つ1つを探求する還元論的アプローチと、(2)素過程の相互作用からなる生態系全体の動きを見る全体論的アプローチの両方が可能な数理生態系モデルを紹介し、モデルから明らかとなった、沿岸生態系がもたらす豊かな海と気候変動緩和の可能性を概説する。また、モデルのファシリテーション・政策策定への活用方法についても言及する。
④ボルネオ熱帯林の生物多様性とその保全・修復
大学院理学研究科 生物地球系専攻 教授 伊東 明氏
概要:熱帯林は世界で最も生物多様性の高い生態系の一つであり、その保全と修復は、SDGsのゴール15(陸の豊かさも守ろう)の達成に不可欠な課題である。1990年からボルネオ島で行っている国際共同プロジェクトでは、熱帯林の生物多様性に関する基礎研究と、その成果に基づいた熱帯雨林の保全・修復に関する応用研究を進めてきた。これまでの研究成果を紹介し、ボルネオ熱帯林の現状と将来の保全・修復について考える。