大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

巻紙分析について教えて下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Clip to Evernote
  • 巻紙分析について教えて下さい。

    部門を横断する改善手法として、巻紙分析があると聞いています。どのような手法でしょうか?

    巻紙分析の手法を学んで見える化を行って改善します。


     巻紙分析は、様々な部門で広く活用できる改善手法です。巻紙分析は、模造紙を使いながら目で見える形で行います。誰でも簡単にできる上に、費用のかからない業務改善手法です。事実をありのままに表すことで、本人に気づきを与えます。
    主な進め方のポイントを記します。
     ・実際に用いた業務日誌、実際に使用した帳票類、報告書を参考にヒアリングを行い、事実に基づいて業務内容・時間をポストイットに書き込み、模造紙上でフロー化を行います。
     ・伝票等は業務内容が分かる程度に縮小コピーして、模造紙に貼ります。
     ・気づき事項、問題点、ロス内容、ロス時間を適宜模造紙上に貼ります。

    進め方をステップごとに分けて説明します。
    ステップ1:対象テーマを決めます
     ・業務の棚卸をして取組みテーマ(対象の業務)を決めます。
     ・対象業務の機能(目的)を書き、方向づけをします。
    ステップ2:ありたい姿を描きます
     ・取り組みの背景や必要性からありたい姿を描きます。
     ありたい姿とは到達したいゴールのことです。
    ステップ3:現状調査
     ・業務担当者には、業務日誌、実際に使用した帳票類、報告書など事前に準備してもらいます。
     ・フローチャートで全体のシステムを認識します。
     ・業務の流れを洗い出します(業務の作業を現実に再現します)。
     ・その業務にかかわる全員で実施します。
    ステップ4:問題点の洗い出し・まとめ
     ・業務の品質・コスト(時間)・リードタイムなどの視点で考えます。
     ・書類や帳票の種類と量、仕事の難易度、システムなどの不一致を探します。
     ・巻紙の中で具体的な問題点を洗い出します。
    ステップ5:改善計画の立案
     ・5W1Hの視点で具体的実行計画を作ります。
     ・業務の効率化と機能の改善も含めて考えます
    ステップ6:改善の実施
     ・新しいシステムの設計や新しい手順を設定します。
     ・レイアウト変更やシステム化を進めます。
     ・目で見える管理などの、自分たちでできる改善を進めます。

    <巻紙分析 事例>




     上図に巻紙分析の例を示します。横軸に日付、縦軸に部署を記載します。業務の流れに従って、矢印で結んでいきます。一番下に気づき事項や問題点を記載していきます。問題点が分かれば、改善事項を見出しやすくなります。紙に書いて見える化を行うことによって、改善する箇所を見つけ出します。そして改善を実行していきます。

     部門を横断する改善は効果が高くなります。他部門からの協力を得て、是非とも改善をして頂きたいと思います。

回答した専門家
生産管理

窪津 正充

企業様のお困りごとついて、お気軽にご相談して下さい。

企業の問題について、一人で悩んでいても限度があります。外部の人の意見を聞くと客観視できて、思いのほか早期に解決できることがあります。コンサルティングにあたっては、現状にしっかり把握した上で実践的な支援をしたいと思っております。現場・現物・原則の三現主義に基づいて、その場その場に応じてともに考えていきますのでお気軽にご相談下さい。

ライセンス

中小企業診断士
HACCPコーディネーター、HACCPリードイ...

重点取扱分野

■生産管理、現場改善
・5Sによって現場を見える化し、...

カテゴリーで相談を探す

ページトップへ戻る