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ホームページのアクセス解析で売り上げを伸ばす

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  • ホームページのアクセス解析で売り上げを伸ばす

    ホームページからお問い合わせを増やして、売上をアップさせたいです。
    専門書を読んでいたらアクセス解析をしましょうと書かれています。社内で取り組む場合、どのようにしたらよいでしょうか?

    実施面では仮説と検証指標の設定、運営面では社内体制や予算設定が大切です。


    ホームページにアクセス解析ツールを導入することで、どのくらいの人がホームページに訪れているか、どこから来ているかに始まり、詳細なマーケティング情報を得られます。
    アクセス解析ツールは様々ですが、代表的なものに無料(2018年7月時点)で使用でき、
    インターネットや書籍で情報を得やすいGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)があります。

    アクセス解析にあたって必要なのは、どうしたら成果が出るのかという仮説と、その成果を図る指標です。
    仮説は、「ギフトと一口に言っても○○というキーワードと組み合わせで検索する方が多い。ホームページにそのキーワードに対応したコンテンツがあれば問い合わせが増える」、「この商品は、当社が説明している方法以外で、実はこんな使い方をされている。○○というキーワードで集客したら注文される」といった、どうすれば売上があげられるかという「仮の結論」です。
    指標は、どのくらいの確率で問い合わせや注文につながるのか、特定のキーワードで毎月何人をホームページに集めないといけないのか、問い合わせに貢献するページをどのくらい見てもらったらいいか、といったものです。仮説が正しいかどうかを検証する指標を設定します。

    仮説をもとに施策を実行し、指標がどう変化しているかを確認し、そもそも仮説が正しいかどうか、仮説が成り立っていた場合でも、もっと成果を出すためにどのような施策が必要かを、定期的に検証していきます。

    実際に取り組む際には、チーム体制が肝要になります。社内に専門知識や技術をもつ人がいても、その人に任せ切りになると、他の人からは何をしているのかが見えづらくなります。その状態で、成果が出ていなければ本当に担当者がやっているのか疑心暗鬼になり、一方で、担当者はこんなにしているのに上長はわかってくれないなどと溝が生まれ、担当者が退職するケースも散見されます。そうならないように、いろんな立場の意見をファシリテーションできる社外の専門家を活用しながら、プロジェクトチームを組むことが大切です。

    アクセス解析ツールは無料のものを使用できますが、アクセス解析による検証作業や改善策を検討する会議に関する社内人件費、施策の実施にかかる制作費や広告費など、相応のお金と時間がかかります。実施する前には、社内の実情に合わせて、予算、体制、うまくいかなかった場合の撤退ライン等を決めておくとよいでしょう。

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