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大阪の中小企業支援機関。 大阪産業創造館(サンソウカン)

職場風土を良くし、安心して働ける会社にするためには。

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  • 職場風土を良くし、安心して働ける会社にするためには。

    安定して人材を確保するためにも、働きやすい職場環境にしていきたい。人材が離れない良い風土を構築するためにはどの様にすればよいですか。

    まずは労使ともに共感できる会社のビジョンを明確にし、全従業員と共有してベクトルを合わせることが重要です。


    少子高齢化で労働力人口が確実に減少していく中で、企業にとって人材の確保は重要な課題となっていきます。良い人材を採用し流出を防ぐためにも、従業員に安心して働いてもらえる職場風土づくりは欠かせません。
    そのためには、まず会社としての理念やビジョンを明確にして発信していくことが重要かと思います。例えば、会社は何を目的に存在するのか、どういった意識で商品・サービスを作っていくのか、どのようにお客様と接していくべきなのか、従業員やその家族に対してどのように向き合っていくのか、社会・地域とはどうかかわっていくのか、何を第一に考えていくのかなど。
    よく「経営理念ならある」と言われることがありますが、しっかり共有できていないと意味がありません。会社の考えが明確でぶれることなく、従業員も共感でき、全従業員が同じ方向を向けるような内容のものが必要です。そうすれば、従業員が仕事をするうえで困ったときや迷ったときにも、とるべき行動の指針とすることができます。
    風通しが良い職場づくりも大切です。「上司から情報が下りてこない」「一部の者にしか知らされていない」「意見を言っても無視された」「良いと思って提案したのに誰も協力してくれない」「相談したけど上司の意見を一方的に押し付けられた」では、風通しの良い職場とは言えません。何事も一方通行ではなく、しっかり挨拶し合える環境、そしてお互いが助け合い、相手の意見も尊重し、信頼し合って、認めるべきは認め、感謝の気持ちを持つ。そんな当たり前の習慣を作っていく努力も大切でしょう。
    ほかに例えばこのようなことも大切ではないでしょうか。
    ・しっかりと内容を吟味された就業規則(労働トラブル防止のための拠り所となります)
    ・キャリアパスを示す(人事評価・賃金制度、研修制度)
    ・人を育てようとする風土づくり(社員研修、OJT、フィードバック制度)
    ・仕事の進め方のマニュアル化(質の高い情報共有の仕方の構築)
    ・ワークライフバランスや健康経営の推進(育児、介護などでの離職も避ける)
    ・チームビルディング、コミュニケーションの場づくり(意見交換会、定期的な食事会等)

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