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(C)大阪産業創造館広報担当

■プレスリリースって何だ???

新商品、新サービス開発などの会社内のニュースをマスコミに対して正式に発信するアクションで報道発表とも言われます。またそのために配布する資料のこともプレスリリースと言います。マスコミはプレスリリースを読んで読者や視聴者に「伝える価値」があると判断すれば取材してくれる可能性が高くなります。
広告ではなく記事として紹介されることは信頼性も知名度もぐんとアップします。費用をかけずに事業をアピールできる絶好の機会なので積極的に活用しましょう。ただし取材してくれるかどうかはネタ次第。何でもかんでも取り上げてもらえるわけではありません。プレスリリースの書き方ひとつで取り上げてもらえるかどうか明暗が分かれると言われています。

<プレスリリースのカタチ>
・A4用紙2枚前後まで(まずは一枚入魂!)
・要点が一言でわかるタイトル(「要はこういうことです」が表現されているか)
・横書き
・です、ます調
・段落を分ける、改行を入れるなど見やすく(読む人の立場になって)
・商品スペック、特長などは箇条書きで
・参考資料などは2枚目以降

※記者さんはナナメ読みしかしてくれません。ざーっと読んで意味が伝わるかどうかに勝負が分かれます。


■作成前に確認

1)伝えたいことは何か
一回のプレスリリースの目的は一つに絞ります。あれもこれもと欲張っていろいろ書きすぎると結局記者の関心の焦点が定まらないため逆効果になります。


2)それは「ニュース」なのか

その案件に優位性、新規性はあるかどうかしっかり社内でも目利きしてください。ニュース性もないのに闇雲に情報発信するとマスコミ側の心象もよくありません。正式に社外に出す情報は社内でも選別しましょう。


3)狙い撃ち〜媒体を選ぶ〜

目的が定まったところで媒体を選びます。BtoB商品なら企業向けにアピールしたいわけですからビジネスマンが読んでいる業界紙、経済紙を狙いましょう。逆にBtoC商品なら一般生活者が対象になるので一般紙、雑誌、テレビ局を狙いましょう。
媒体が違えば、その後の資料の作成の仕方も微妙に違ってきます。

4)狙い撃ち〜紙面、企画を選ぶ〜
媒体だけではなく、できれば紙面も選びましょう。新聞は分野やテーマごとに紙面が分かれていて、それぞれに担当者がいます。もっと言えば企画まで選びましょう。新聞であれば連載モノ、テレビであればコーナーなど定期的に紹介している企画があります。紙面や企画の趣旨や目的を研究して、その担当者が採用しやすいようにプレスリリースを書くのも効果的です。

5)自社で書く〜自社を客観視する習慣を〜
最近ではPR代行会社や広告代理店がプレスリリースの作成代行を有料でやっていますが、中小企業こそ自力でやるべきです。プレスリリースは上手な文章である必要はありません。多少荒削りでも自社で発信する姿勢を見せるほうが好感度は高くなります。
費用の問題だけではなく、自社の情報を客観的に発信していくノウハウを身に着けることは全ての販促活動に必ず役に立ちます。
自分の会社の商品に優位性があるのか、新規性があるのかを自社で見極めることは営業活動そのものだからです。

■タイミングってあるの?

「ニュース」として一般の人に紹介する立場のマスコミに対して一般公開に先駆けて伝えるのがプレスリリースです。従って、基本的には一度何らかの形で外部に出たものはリリースできないと言われており、大企業などはプレスリリース後に一般公開をするという順序を徹底しています。
中小企業の情報についてはそこまで厳密にこだわることはありませんが、いずれにしても鮮度の古い情報はどちらにしても取材してもらえないので、早い段階で実施することをオススメします。

1)競合他社より早く
同じような商品を開発している他社が先にプレスリリースをして一度ニュースになってしまうと、遅れてプレスリリースをしても記事にはなりません。鮮度の高いうちに発信しましょう。

2)新聞は2月、8月が狙い目
経済が動かないといわれている2月と8月は経済ニュースもあまり出ないため、紙面が空くことが多いといわれています。

3)決算発表時期を避けよう

決算発表時期には、特に新聞などは経済面がいっぱいになってしまうため、中小企業のネタは取り上げられにくく、取り上げられたとしても小さく扱われてしまいます。

4)大事件の後は避けよう
マスコミの目的は第一に社会で起こっている問題を伝えることです。大災害、大事件、選挙・・・などマスコミが長期間に亘って情報発信をする必要がある一大事の後は紙面が少なくなるので避けましょう。

5)切り口を変える
商品販売開始時、商品完成時などにプレスリリースのタイミングを逸してしまった場合は切り口を変えてプレスリリースをすればいいのです。

■大企業のプレスリリースを参考にしよう

大企業は広報専門の部署を設置し、専任担当者を配置しています。彼らは広報業務を研究し尽くしているので大企業のテクニックは非常に参考になります。大企業のプレスリリースは記者が一切問い合わせ(取材)をしなくても記事がかけるくらい、必要かつ十分な情報だけをプレスリリースに盛り込んでいます。
また大企業の多くはウェブサイトなどでプレスリリースを公開しています。これを参考にしない手はありません。自社と同業種の大企業のプレスリリースを研究してみましょう。

※インターネットで「自社と同業種の大企業名+プレスリリース」と検索
※NIKKEI NET のリリース一覧  http://release.nikkei.co.jp/

■プレスリリースを書いてみよう「タイトル」

1)タイトルが勝負を分ける!全精力を投入すべし
記者さんは日に何通もプレスリリースを受け取ります。その中で他のプレスリリースに紛れないで、いかに目を留めてもらえるかが最初の難関です。タイトルで関心を持ってもらえないと肝心の本文まで読み進んでもらえません。プレスリリースの趣旨を伝えられる20〜30文字の短い言葉を搾り出しましょう。ここでプレスリリースがゴミ箱行きかどうかの運命が決まります。

例1)業界初、50%のコストダウンを実現する水質浄化システムを開発
例2)シニア男性ターゲットに特化したオンラインショップを本日開設
例3)クリスマス限定「海外行ったつもりイベント」来場者3000人突破
例4)老舗和菓子メーカーがニューヨークに出展
例5)酒造メーカーと大学が共同で酒粕成分配合のシャンプーを開発

2)固有名詞は必要なし
大企業はともかく中小企業のプレスリリースでは企業名や商品名などの固有名詞は必要ありません。
短い文字数で勝負しないといけないのに知名度の低い固有名詞を入れても意味が伝わらないのでマイナスです。内容を伝える客観的な表現のほうが趣旨を伝えるためには圧倒的に効果的です。

悪い例)大阪屋が大学と共同で「美人髪」を開発←内容わかります?

良い例)酒造メーカーと大学が共同で酒粕成分配合のシャンプーを開発

3)広告っぽい表現は厳禁
前述したとおり、広報業務はお客様向けの広告とは違います。ニュースとして紹介する立場のマスコミは広告っぽいプレスリリースを極端に嫌います。広告っぽいコピーになっているだけで読まないという記者もいるくらいです。

悪い例)あなたの肌をプルプル潤いたっぷりに、格安で提供します!←趣旨伝わります?

良い例)もずくフコイダン成分150%増量の化粧水、本日販売開始

■プレスリリースを書いてみよう「リード文」

1)結論から書く「逆ピラミッド」
記者が記事を書く流れと同じで、プレスリリースでも最初の5行で結論を書きましょう。取材につながるかどうかの明暗を分ける大きなポイントです。 タイトルと最初の5行を読んで関心のある内容であれば、後に続く文章も読んでくれます。逆にここで趣旨を伝えきれず関心を持ってもらえなければプレスリリースはゴミ箱行きです。
まず結論を書いた上で、その次に経過、背景、根拠などを書いてください。これを逆に書いてしまうと、記者がプレスリリースを読んでくれる可能性が極端に低くなるので要注意です。

<例>
創業100年の老舗酒造メーカーの株式会社サンソウカン酒造(所在地:大阪市中央区、代表:サンソウ館太郎)はこのたびサンソウ大学農学部と共同で酒粕成分配合のシャンプー・リンス「サケ美人」を開発し、2005年1月1日より全国の大手薬店、コンビニエンスストアなどで一般に販売を開始します。

・言葉をそぎ落とし必要な言葉だけで要点を書く。
・主語になる企業名には業種などを補足する。
・固有名詞には一般名詞を補足する。
・速報系の情報には日付を明記する。

■プレスリリースを書いてみよう「本文」

1)長く書かない
リリース原稿として長いものは好まれません。長すぎるとどんなに新規性や優位性の高い案件でも記者さんは読む気にならないので、そのままゴミ箱行きになるケースも多いようです。長くてもA4用紙で2枚程度におさめましょう。

2)5W1H
5W1Hは基本中の基本。すべて本文中にきちんと表現されているか意識しながら書いてください。
WHEN(いつ)、WHERE(どこで)、WHO(誰が)、WHAT(何を)、WHY(なぜ)、HOW(どのように)

3)一文を短く
新聞記事を参考にしてください。一文は長くても5行以内に。プレスリリースは「伝える」ことが目的です。記者さんがナナメ読みをしても意味が伝わるように、冗長な文章は避け、一文一文を明快に短く表現しましょう。

4)広告っぽい表現・単なる売込み情報は厳禁
しつこいようですが、プレスリリースはあくまでもマスコミへの情報発信であり、広告ではありません。
お客様向けのチラシに書くような「格安で提供させていただきます」、「ぜひお買い求めください」などの売り込み表現は厳禁です。

5)主観的な表現は厳禁
「美味しい」、「楽しい」など単なる主観的な表現は避けましょう。「客観的な事実」を伝えるのがプレスリリースなので誰から見ても同じ事実を伝えなくてはいけません。「これまで5000食の販売実績があり・・・」「大手百貨店やコンビニエンスストアに導入実績があり・・・」「100人のOLモニターの98%が『美味しい』との回答があり・・・」などという表現はアリですが、「とても美味しい」といくら熱っぽく表現してもプレスリリースでは効果はありません。

6)数字はなるべく出す。根拠は必須
世界初、世界最小、世界一、シェア●%、業界●位などは取り上げられやすいニュースです。ただし、根拠も併せて明記することを忘れないようにしましょう。根拠もないのに誇大な表現をする胡散臭い会社だと思われ、会社自体の信頼性も下げてしまうので注意してください。

7)科学的・技術的な裏付けは必須
商品・サービスの「どこがどう優れているのか」、他社製品との競合優位性を明確に書きましょう。科学的・技術的な裏付けがはっきりしていない商品を「優れている」と伝えても説得力はありません。自社商品を根拠も無く売り込むのは逆効果、客観的なデータに基づいて商品の魅力を伝えましょう。
特に人体に関する商品の場合は、安全性はもちろん、効果効用に関する根拠もきちんと表現されていなければ記事にはなりません。

8)専門用語は厳禁!小学生でもわかるように書く
業界では常識的に使われていても一般的に認知されていない言葉は専門用語です。
専門用語を羅列するのは厳禁。記者さんはリリース内容を一般の人にわかるように咀嚼してから原稿を書きます。従って、プレスリリースでも平易な言葉を使うのが鉄則です。小学生が読んでも内容がわかるようなわかりやすい表現をするように心がけてください。
またどうしても使わなければならないときも、相手の理解を促すようにわかりやすい補足説明や注釈を入れてください。

9)商品スペックは必須、箇条書きで明記
商品の特長は箇条書きで明記しましょう。特にエンドユーザー向けの商品は価格や大きさ、材質など商品スペック情報は必ず必要です。どんなに優位性のある商品でも極端に高価な商品は取り上げない、など記者が取材の採否を決める重要なポイントなので必ず明記してください。

10)画像があると効果大、記者の想像力にスイッチを
マスコミに郵送で資料を送付する場合はなるべく商品画像も同封しましょう。
またメールでの添付は嫌がられる場合が多いので、電話などで事前に了解を取った場合以外はやらないほうが賢明です。それよりも詳細にわたる情報や商品画像はウェブサイトに掲載してメールの本文にはURLを掲載するほうがスマートです。また記者の想像力を喚起するためにも、商品画像はなるべく記事になったイメージに近いものを用意すると効果的です。
※子供、女性と一緒に商品撮影

11)連絡先を明記
プレスリリースは記者さんに取材をしてもらうためのキッカケにすぎません。せっかく記者さんが関心を持ってくれて連絡先に不備があると機会を損失してしまいます。
電話番号、FAX番号、メールアドレス、住所、担当者氏名などを必ず明記しておきましょう。

12)内容に間違いがないか「複数の目で」しっかり確認
当たり前のことですが日時などの間違いがないかしっかり確認してください。記者はプレスリリースをもとに記事を作り、自社の媒体で情報を発信します。従ってリリースで間違いがあるとそのままウソの情報が一般に公開されることになり、取り返しのつかない事態を引き起こす恐れがあります。内容の確認は「複数の目で」しっかり行ってください。

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