【技術情報セミナー】バイオ資源の高付加価値化・新利用技術〜糖質・脂質の機能性材料としての可能性〜|イベント・セミナー申込画面|大阪産業創造館

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【技術情報セミナー】
バイオ資源の高付加価値化・新利用技術〜糖質・脂質の機能性材料としての可能性〜

No.17289

対象 中小製造業・経営者、技術担当者
開催日時 2014年7月25日(金) 13:00-17:00
開催場所 大阪産業創造館3F マーケットプラザ
定員 80名
 満席になり次第、締め切ります
料金 無料 
お問合せ先 大阪産業創造館イベント・セミナー事務局
〒541-0053 大阪市中央区本町1-4-5 大阪産業創造館13階
TEL: 06-6264-9911 FAX: 06-6264-9899 E-MAIL: ope@sansokan.jp
受付時間: 月〜金 10:00〜18:00 (祝日除く)
主催:地方独立行政法人大阪市立工業研究所
   公益財団法人大阪市都市型産業振興センター(大阪産業創造館)
■□■ 会場変更のお知らせ ■□■  
本セミナーは会場の都合によりセミナー会場が変更になりました。 ご参加の際にはご注意ください。

【変更前】 大阪産業創造館6F 会議室E
  ↓
【変更後】 大阪産業創造館3F マーケットプラザ

概要

バイオ資源の高付加価値化・新利用技術
〜糖質・脂質の機能性材料としての可能性〜


20世紀から今日に至るまで、私たち人類は石油・石炭など化石資源をベースにエネルギー、化学製品を生産してきました。しかし、原油価格高騰や地球温暖化ガス削減をはじめとした環境意識の高まりなどを背景に、従来の石油依存の状況から脱却し、バイオ資源を利用する取り組みが進んでいます。

エネルギー源として、サトウキビやトウモロコシ由来のバイオエタノールやバイオマス発電、新素材として、バイオプラスチックなどの活用も進んできました。

今回のセミナーは、天然由来のバイオ資源として、地球上に最も多量に存在する糖質・脂質に着目し、これらから生成される繊維、医薬、化粧品など様々な分野で応用可能な技術、環境適応性などの価値を付加した材料や化学製品など、大阪市立工業研究所の最新の研究内容を紹介します。

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プログラム

1. 13:00〜13:50
「糖質を利用した繊維加工技術」             
生物・生活材料研究部 機能性色材研究室 研究主任 大江 猛

糖質の1つであるセルロースは、綿や麻などの天然繊維をはじめ、レーヨンなどの再生繊維、アセテートなどの半合成繊維まで、合成繊維にはない高い吸湿性や素材特有の風合から、インナーを中心に多くの衣料品に利用されている。しかしながら、染色や機能付与を行う繊維加工の段階では、ほとんど糖質が利用されていない。これは、繊維上に付着した糖質は“食品による汚れ”として認識されることが多いことが原因と考えられる。
本講演では、安価な機能性材料である糖質を利用した繊維加工技術について紹介する。
【活用が期待される分野】繊維・染色加工、アパレル
【応用可能な製品】繊維製品、衣料品



2. 14:00〜14:50
「糖類の立体構造を活かした分子認識化合物:単糖類から環状オリゴ糖類まで」
生物・生活材料研究部 香粧品材料研究室 研究主任 靜間 基博

天然化合物を代表する化合物群の1つである糖類は、食品や木材、紙など生活に密着した材料である。化学の目でみると、糖類の特徴は複雑な分子構造、特に、立体構造の多様性といえる。構造の多様性に富んだ糖類が連なった糖鎖は細胞表面での分子認識でも重要な役割を果たしている。私たちの研究グループでは、単糖類から環状構造のオリゴ糖類までのさまざまな糖類から有機化学的手法を駆使し分子認識する能力を持つ化合物を合成した。
本講演では、その合成法や合成した化合物の分子認識能について紹介する。
【活用が期待される分野】香粧品、医薬品 
【応用可能な製品】検査薬剤、精製用カラム

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3. 15:05〜15:55
「健康に寄与する脂質の微生物法および酵素法による製造」
生物・生活材料研究部 脂質工学研究室 研究主任 永尾 寿浩

微生物に特有な機能を用いることにより、天然油脂中に希少な脂質の製造が可能である。これらの希少脂質は、医薬品中間体としての利用や、皮膚に常在する微生物(スキンマイクロバイオーム)の健全化により疾病を予防する医薬・化粧品原料としての利用が期待される。また、酵素(リパーゼ)を利用することにより、健康に寄与する機能性脂質の製造や精製を行うことができる。
本講演では、これらの脂質の製造法とそのメカニズム、および期待される効果について概説する。
【活用が期待される分野】食品、医薬品
【応用可能な製品】機能性食品、医薬・化粧品



4. 16:05〜16:55
「糖を有する化学分解性界面活性剤の開発とその応用について」
生物・生活材料研究部 オレオマテリアル研究室 研究室長 小野 大助

我々は、洗浄や乳化などに使用した後、不要となる界面活性剤の問題を解決するために、化学分解機能を付与した新しい界面活性剤の研究を行っている。この化学分解性界面活性剤は、使用後、容易に化学分解することにより、乳化系を解消でき、また洗浄剤として用いた場合、環境負荷の低減が期待できる。
本講演では、新たに糖を親水基とした化学分解性界面活性剤の合成と基本的界面物性及び重油に対する乳化や生分解性への寄与について紹介する。
【活用が期待される分野】界面活性剤、ポリマー製造
【応用可能な製品】油処理剤、洗剤、乳化剤

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