「ホームヘルスケア」にビジネスチャンス!
急速に高齢化が進み、医療や介護分野で患者や高齢者を取り巻く環境が変化してきています。政府は、これまで病院で行なってきたことの一部を、診療所や有料老人ホーム、そして家庭などにシフトし、「医療費の適正化」図ろうとしています。
そのような背景から、「ホームヘルスケア」が注目を集め、行政や企業、研究機関が連携し、様々な取り組みが始まっています。
そこで、本フォーラムでは、産業界から、生活習慣病予防、疾病の重症化予防のための家庭での生体データの取得の必要性、ホームヘルスケア機器が担う役割の重要性、将来性をお話しいただきます。
また、研究機関から最新の情報や技術を発表いただき、新規参入や、技術連携、ビジネスマッチングのヒントとチャンスをご提供します。
14:00 講演
「健康産業と先進技術の融合〜ヘルスケア機器の未来像〜」
オムロンヘルスケア株式会社 執行役員常務 小林洋氏
15:00 休憩
15:10 ホームヘルスケア機器に活用可能なシーズ発表
「筋力余裕度計〜高齢者の筋力を可視化し、効果的なトレーニングで寝たきりを防ぐ〜」
立命館大学スポーツ健康科学部 助教 吉岡伸輔氏
【シーズ概要】
椅子立ち上がり動作に必要な筋力を力学的な理論をもとに数値化し、筋力余裕度(各個人の筋力が日常生活に最低限必要な筋力に対してどの程度余裕があるのか)として世界で初めて示すことができました。開発した測定器「筋力余裕度計」は、一度、中腰の状態から立ち上がる動作を行うだけで測定可能なため、体力が低下した高齢者でも簡単に測定することができます。今後、測定器は各家庭で購入できるよう1万円を切る価格で市販化することを予定しています。
「筋力余裕度計」の市販化により、家庭にある体組成計と同じような感覚で、手軽に筋力を測定できるようになり、筋力状態に合わせた効果的なトレーニングにつなげることができます。また、病院でのリハビリや、スポーツ分野などでの応用も期待されます。
15:40 事務局連絡&名刺交換
16:10 終了
講師プロフィール
小林 洋(こばやし ゆたか)
オムロンヘルスケア株式会社 執行役員常務
【経歴】
1981年 立石電機株式会社(現オムロン株式会社)入社 プロダクトデザイン担当
1991年 オムロンミラノデザインセンター ディレクタ(〜1995)
1998年 オムロン株式会社健康事業統括部
2003年 オムロンヘルスケア株式会社商品事業統括部
2006年 同社 欧州 CEO(オランダ駐在)
2008年 同社 新規事業開発センター長
2011年 同社 医療事業、健康サービス事業担当
執行役員常務(兼任)オムロンコーリン株式会社代表取締役社長
吉岡 伸輔(よしおか しんすけ)
スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科 助教
【経歴】
2005年 独立行政法人理化学研究所 生体力学シミュレーション特別研究ユニット
ジュニア・リサーチ・アソシエイツ(〜2008)
2008年 東京大学大学院総合文化研究科 生命環境科学系 特任研究員(〜2010)
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