人工光合成フォーラム2012〜夢の技術の事業化をめざす〜|イベント・セミナー申込画面|大阪産業創造館

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人工光合成フォーラム2012〜夢の技術の事業化をめざす〜

No.14034

対象 ◆機能性素材(食品、化粧品、建築資材等)開発をめざす方
◆材料・部品・化学メーカー、電気機器・電子部品メーカー、システム制御機器メーカー、装置・プラントメーカーや、各種エネルギーの製造販売に関連する企業など、「人工光合成」ビジネスに参入したい方 など
開催日時 第1回 : 2012年10月15日(月) 14:00-16:45
第2回 : 2012年11月22日(木) 13:30-15:45
第3回 : 2012年12月20日(木) 13:30-16:45
開催日時補足 2012年10月〜2013年3月 全6回
開催場所 大阪産業創造館 会議室 他
定員 50名
 満席になり次第、締め切ります
 *同一企業同一部署で複数の申込がある場合、社内で調整をお願いすることがございます。
講師 大阪市立大学複合先端研究機構 機構長 木下 勇
大阪大学大学院 基礎工学研究所 教授 三宅淳氏
関西TLO株式会社 アソシエイト 博士(工学)山本裕子氏
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 齋藤至昭氏 他
申込締切日 2012年10月5日(金) 17:00
料金 42,000円/名 
 交流会費込み
 お支払済の料金は返金できませんのでご了承の上お申込み下さい
受講決定後、振込先をお知らせしますので、期日までに入金をお願いします。
お問合せ先 ●受付について
新産業創造推進室 ヘルスケアチーム
TEL:06-6347-7866 FAX:06-6347-7875 E-MAIL:kenkou@sansokan.jp

●研究内容について
大阪市立大学 産学連携推進本部
TEL:06-6605-3550 FAX:06-6605-2058 E-MAIL:sangaku-ocu@ado.osaka-cu.ac.jp

主催

公益財団法人 大阪市都市型産業振興センター 新産業創造推進室
公立大学法人 大阪市立大学 産学連携推進本部

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最先端の夢の技術「人工光合成」をあなたの手でビジネスに!!

環境問題が大きく取り上げられ、低炭素社会を構築するため様々な技術が研究・開発されている中、光エネルギーを利用した「人工光合成」は近年大きな注目を浴びています。
しかし、事業化やビジネスモデルに関しては、まだ開発途上の技術です。そこで、この「人工光合成」の事業化をめざす、フォーラムを開催します。

本フォーラムでは、人工光合成の鍵となる新規触媒、バイオ分野の研究を活用した人工光合成システムの原理と応用、最新情報について紹介すると共に、これらの技術をビジネスに活かすために、人工光合成に対する国の政策についての解説、研究開発を行う際に必要となる研究資金の調達について各専門家より解説を行います。

全6回の講座の後、製品開発や事業化に向けての個別相談会、大阪市立大学に建設中の人工光合成の研究センター施設見学、国際シンポジウムへの参加など、事業化への情報収集ができるプログラムとなっています。また、プログラム以外にも、競争的資金の申請や産学官連携、産産連携など事業化に必要なサポートも行います。
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企業の参入が見込めるビジネスのイメージ
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【派生技術の応用】
・機能性食品の開発
・化粧品等の開発
・建築に係る新素材の開発など
【エネルギー分野】
・人工光合成を実現するデバイス部品や制御装置など基幹部品類の開発・製造・販売
・上記の基幹部品類を搭載した燃料製造装置プラントの開発・製造・販売
・燃料製造装置プラントの稼働による再生エネルギーの事業

スケジュール

2012年10月15日(月) 13:30〜16:45
会場:大阪産業創造館 会議室

13:30〜14:15 
講座1「人工光合成に係る新規触媒の開発について」
 大阪市立大学複合先端研究機構 機構長 木下 勇

14:15〜15:00 
講座2「褐藻類の光合成アンテナに結合した色素の構造と機能の解明」
 大阪市立大学複合先端研究機構 特任准教授/JSTさきがけ研究員 藤井律子

15:15〜16:45 
交流会 (16階スターアイルにて)


2012年11月22日(木) 13:30〜15:45
会場:大阪産業創造館 会議室

13:30〜14:30 
講座3「公的資金の活用方法:研究開発環境整備と商品化にむけて」
 関西TLO株式会社 アソシエイト 博士(工学)山本裕子氏

14:45〜15:45 
講座4「新規事業開発のポイント〜人工光合成の可能性〜」
 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
  経営コンサルティング部 チーフコンサルタント齋藤至昭氏


2012年12月20日(木) 13:30〜16:45 
会場:大阪産業創造館 会議室


13:30〜14:15 
講座5「バクテリアを活用した水素発生手法の開発について」
 大阪大学大学院 基礎工学研究所 教授 三宅淳氏

14:15〜15:00 
講座6「光化学系Ⅱ膜蛋白質複合体による酸素発生の立体構造化学研究」
 大阪市立大学複合先端研究機構 特任准教授/JSTさきがけ研究員 梅名泰史

15:15〜16:45 
交流会 (16階スターアイルにて)


2013年1月
個別相談会
会場:大阪産業創造館17階ルームB
 希望者のみ *講座開始後に面談に希望を伺います。


2013年2月
人工光合成研究センター現地見学会
会場:大阪市立大学


2013年3月
大阪市立大学複合先端研究機構「OCARINA年次総会」
会場:大阪市立大学

*1月以降のスケジュールはフォーラム参加者にご連絡します。

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講座詳細

講座1「人工光合成に係る新規触媒の開発について」
大阪市立大学複合先端研究機構 機構長 木下勇

光合成の基本は、(1)太陽光の集光、(2)電荷の分離、(3)酸化反応と(4)還元反応によって成り立っている。このすべてを人工的に行うという考え方と、その一部を天然系、逆に一部を人工系にするという考え方がある。本学の人工光合成研究センターでは少なくとも(1)のプロセスは天然系に、(4)のプロセスの1部も天然系にして、複合的なハイブリッド人工光合成を企画している。今回特に(4)のハイブリッド系とその基礎反応、その背景、(4)の方向性に対して提案する。

講座2「褐藻類の光合成アンテナに結合した色素の構造と機能の解明」
大阪市立大学複合先端研究機構 特任准教授/JSTさきがけ研究員 藤井律子

大気中の二酸化炭素を大規模に固定する光合成総生産量は減少の一途をたどり、特に陸上で著しい。人類の食料や真水の確保を阻害しないためには、海水による光合成生産量の増加は1つの解となる。更に、水中に生息する光合成生物は青緑色領域の弱い光を有効に利用し、光電変換反応を効率よく稼動するために、光合成アンテナと呼ばれる色素−タンパク複合体を発達させてきた。そこで我々は、海洋性の光合成生物の大量培養技術をベースとし、大量にこの光合成アンテナタンパクを精製する手法を開発し、同時にその光合成機能を解明する事により、エネルギー分野への新たなシェアの開拓を図る試みを行っている。現段階での基礎的研究概要を紹介する。

講座3「公的資金の活用方法:研究開発環境整備と商品化にむけて」
関西TLO株式会社 アソシエイト 博士(工学) 山本裕子氏

新規事業開発を行う上での、公的資金調達のしくみや有効活用方法を知る事が事業化への近道になることもある。本講座では、科学政策、チェックすべき関連省庁や事業などの公募情報の集め方などの基礎知識から申請書のコンセプト作りや計画の記載方法、効率的なブラッシュアップ方法などの記載テクニックを解説する。

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講座4「新規事業開発のポイント〜人工光合成の可能性〜」
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
経営コンサルティング部 チーフコンサルタント 齋藤至昭氏

市場化への時間を要する先端技術の事業化プロセスをいかに短縮させるか、事業構築のために必要な状況把握や分析と考察、戦略ストーリー作成の考え方など、注意すべきポイントを事例をふまえて解説する。

講座5「バクテリアを活用した水素発生手法の開発について」
大阪大学大学院 基礎工学研究所 教授 三宅淳氏

微生物によるバイオマスの利用や、光合成微生物による光エネルギー変換の利用技術について説明する。多くの再生可能エネルギーは天候によって出力が変動することが欠点である。平準化には電池を使う方法が考えられるが、コストと環境に対する影響が生じる。それに対して、バイオマスはエネルギーの貯蔵物質であるという他の再生可能エネルギーに無い特性があり、任意の時間にエネルギーとして変換できる特徴もある。技術の延長上に、バイオマスエネルギーを、各種再生エネルギー源からなる電力グリッドに組込み、それぞれの特性を補完する調整要素としての応用研究などを紹介する。

講座6「光化学系Ⅱ膜蛋白質複合体による酸素発生の立体構造化学研究」
大阪市立大学複合先端研究機構 特任准教授/JSTさきがけ研究員 梅名泰史

地球上の酸素は植物や藻類の光合成活動によるもので、植物の葉緑体などに存在する光化学系II膜蛋白質複合体(以下PSII)による水の分解反応に起因している。この酸素発生機構の中心にはMn原子とCa原子からなる触媒分子が存在しており、我々の研究グループが2011年にその分子構造を世界で初めて明らかにすることができた。これにより、これまでブラックボックスであった酸素発生機構を原子レベルの化学反応として理解できるようになると考えられている。また、無限に存在する光と水を利用した人工光合成の開発に有益な構造情報になると期待されている。講演では、原子レベルで明らかになったPSIIの立体構造の特徴と、酸素発 生機構の解明をめざした今後の研究の取り組みについて紹介する。

講師プロフィール


大阪市立大学複合先端研究機構 機構長 木下勇
名古屋大学大学院単位修得退学(昭和54年3月)昭和54年4月から大阪市立大学理学部助手、昭和59年博士(理学)、理学部講師、助教授、平成15年から理学研究科教授、平成22年から複合先端研究機構長、この間カーネギーメロン大学客員助教授、カリフォルニア工科大学客員研究員。専門は金属錯体化学。金属錯体や酸化物を用いた、人工光合成触媒を開発中。


大阪市立大学複合先端研究機構 特任准教授/JSTさきがけ研究員 藤井 律子
2001年、関西学院大学大学院理学研究科修了。博士(理学)。
日本学術振興会特別研究員、同大学「光エネルギー変換研究センター」、
大阪市立大学新産業創成センター、大阪市立大学理学研究科数物系の博士研究員を経て、2010年10月より現職。
2011年10月よりJSTさきがけ研究員を兼任。
一貫して光合成色素の構造と機能について研究している。専門は生物物理化学、光物性物理学。最近は、人工光合成にも利用可能な「集光装置(アンテナ)」の機能解明に取り組んでいる。


関西TLO株式会社 アソシエイト 博士(工学) 山本 裕子
2007年3月和歌山大学大学院システム工学研究科博士後期課程 修了。
4月関西ティー・エル・オー株式会社 入社。
特許技術移転を中心に九州大学(九州大学知的財産本部コーディネーター)、
和歌山大学(和歌山大学産官学連携フェロー)を担当。

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三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
経営コンサルティング部 チーフコンサルタント齋藤 至昭

早稲田大学理工学部電気工学科卒業。
オムロンに入社、中央研究所などで制御システム等の研究開発や商品企画・商品開発に従事。日本総合研究所を経て、現在に至る。



大阪大学大学院 基礎工学研究所 教授 三宅淳
1980年大阪大学理学研究科博士課程修了。理学博士。
通商産業省・工業技術院・産業技術融合領域研究所・首席研究員を経て(独)産業技術総合研究所(工技院改組)、ティッシュエンジニアリング研究センター長、セルエンジニアリング研究部門長等を歴任。
2009年4月より現職。エネルギー問題をエントロピーの視点で検討している。
科技庁長官賞、通商産業大臣賞、国際エネルギー学会・Akira Mitsui記念賞等を受賞。
国際エネルギー機関・水素実施協定(IEA-HIA) Annex 21議長(2005-2010)。
趣味は自転車、現代美術鑑賞。


大阪市立大学複合先端研究機構 特任准教授/JSTさきがけ研究員 梅名泰史
2007年、大阪大学大学院理学研究科修了、理学博士。同年より大阪市立大学大学院理学研究科にて博士研究員。2010年より大阪大学蛋白質研究所にて博士研究員、放射光施設SPring-8の蛋白質研究所専用ビームラインBL44XUにて勤務。2011年10月より、大阪市立大学複合先端研究機構にて特任准教授として現在に至る。同年より科学技術振興機構のさきがけ研究員を兼務(研究領域「光エネルギーと物質変換」)。専門は、蛋白質のX線結晶構造解析学。

ご注意

【お申込に際してのご注意】
●事前アンケートは必ずすべてご記入下さい。内容確認のため、ご連絡させていただくことがございますのでご了承下さい。
●アンケート記入内容は、本講座の進行上、必要な時に限り利用するものとします。したがって、講師及びスタッフ、大阪市立大学担当者にて共有させていただくことがございます。また、大阪市の委託事業のため、大阪市に提供させていただくことがございます。お客様の同意なく、それ以外の目的に利用致しません。本内容を承諾した上で、お申込みください。

【受講に際してのご注意】
●遅刻、欠席の場合は事前に事務局までご連絡ください。
●連続講座の様子の撮影、録音は禁止します。
●本講座にて得た個人・企業の情報、内容に関しては、外部への伝達、漏洩を禁止します。ただし、商品・サービス開発の連携など進めるために必要な場合は、ビジネスモラルを踏まえ、両社合意の上十分にご注意の上、情報の開示を行ってください。
●万が一参加者が個人・企業の情報を外部に伝達、漏洩したことにより、他者あるいは他社に被害が生じた場合は、事務局は一切責任を負いかねます。

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