【ヘルスケア・フロンティア】癒し・抗疲労シーズ発表会|イベント・セミナー申込画面|大阪産業創造館

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【ヘルスケア・フロンティア】
癒し・抗疲労シーズ発表会

No.09255

対象 癒し・抗疲労分野の商品開発をしたい企業の方、自社商品の評価をしたい方
開催日時 2009年2月27日(金) 10:00-17:30
開催場所 大阪産業創造館 17F フリースペース
料金 無料 
お問合せ先 大阪産業創造館イベント・セミナー事務局
〒541-0053 大阪市中央区本町1-4-5
大阪産業創造館13階
TEL:06-6264-9911 FAX:06-6264-9899 E-MAIL:ope@sansokan.jp
受付時間:月〜金 10:00〜18:00 (祝日除く)
「疲労大国日本」を救う画期的な商品・サービスを産学連携で開発しませんか!?

現代社会で蓄積されるストレスとそれに伴う「疲労」から、QOL(生活の質)の低下、こころとからだの健康度の低下が懸念されています。
このような中、「疲労」に関するメカニズムの解明は年々すすみ、科学的、医学的に根拠のある疲労克服法が開発されつつあり、「癒し・抗疲労」をテーマとしたエビデンスに基づく新しいものづくり、ビジネスが芽生えようとしています。

本シーズ発表会では、「癒し・抗疲労」分野の独自のマーケット調査の結果を発表するとともに、商品やサービス開発をめざす企業と、大学や研究機関のシーズとのマッチングを目的とし、「疲労」に関する最新の研究成果やメカニズム、評価法などを解説、発表します。

「抗疲労」という考え方は、食品はもちろん、文房具やアロマテラピー用品などの日用雑貨から、家電、OA機器、電車や自動車などの座席や住宅、オフィスそのものなど、我々が日常で使用するほとんどのものへの応用が期待されています。様々な分野の方のご来場をお待ちしています。

プログラム

9:45〜受付開始
10:00〜11:00
「独自調査から示唆する、『癒し・抗疲労』ビジネスの現状と将来のマーケット予測」
 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株) 副主任研究員 有元 裕美子氏

11:00〜12:00 シーズ発表(各30分)
「疲労を回復して意欲をUPさせる方法の開発をめざして 」 
 大阪市立大学大学院 医学研究科 研究員  福田 早苗 氏
「加速度脈波を用いた疲労の非侵襲的客観的評価」 
 大阪市立大学大学院 医学研究科システム神経科学 研究員 山口 浩二 氏

12:00〜13:00 休憩

13:00〜14:00 シーズ発表(各30分)
「ストレスや自律神経のはたらきの計測に役立つDFA心拍ゆらぎ解析法」
 首都大学東京大学院 理工学研究科 助教 理学博士  矢澤 徹 氏
「心拍変動と行動量からみた疲労」 
 関西福祉科学大学 健康福祉学部 講師  田島 世貴 氏

14:00〜14:15 休憩

14:15〜15:15 シーズ発表(各30分)
「未病状態を評価するバイオマーカーの開発へ向けて 」
 (独)産業技術総合研究所 健康工学研究センター 産総研特別研究員 七里 元督氏
「自律神経系生理信号を用いた心理状態評価技術の開発 」
 (独)産業技術総合研究所 人間福祉医工学研究部門
     くらし情報工学研究グループ 研究員 吉野 公三氏

15:15〜15:30 休憩

15:30〜16:30 
シーズ発表「効果の量的程度を示す評価法」
講   演「『産業疲労管理技術に関する人材育成プログラム』の成果と今後」

平成19年度から2年間にわたり、経済産業省・産学連携人材育成事業・産学人材育成パートナーシップ事業として、大阪市立大学医学部疲労クリニカルセンター等と協力して開発してきたプログラムの成果と今後について講演する。
 横浜国立大学大学院 工学研究院 教授  小泉 淳一 氏  


〜17:30各ブースにて相談受付

*各大学のブースでは、産学連携コーディネータや研究者が様々な質問をお受けします。お気軽にお越し下さい。
*内容は予告なく変更されることがあります。

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シーズ詳細

疲労を回復して意欲をUPさせる方法の開発をめざして
大阪市立大学大学院 医学研究科 研究員 福田早苗

疲労と意欲に関する調査研究、疲労による疾病予測、香り・食を用いた疲労回復と意欲向上研究。
【産業界へのアピールポイント】
疲労への対処は、経済の低迷による沈んだ日本に不可欠である。人が元気になれば、組織の元気回復につながり、ひいては、日本を元気にする。「疲れた日本を大阪から元気にしたるねん」といった心意気が必要である。数々の調査データ、実際の疲労緩和試験の結果などを元に、疲労を回復し、かつ意欲を向上させる「一挙両得」な研究開発につながるような題材を提供したい。
【想定される用途・分野】
疾病予測:医工学系・通信情報
疲労回復・意欲向上方法の開発:衣・食・住・環境その他(植物など)、教育関係

【略歴】
学歴:
1995年大阪大学人間科学部卒業
1997年大阪大学大学院医学研究科修士課程修了
2001年大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了 博士(医学)
職歴:
大阪大学、京都大学医学研究科でポスドク、特任助手
ドイツ連邦共和国ドレスデン工科大学留学を経て
2005年より現職

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加速度脈波を用いた疲労の非侵襲的客観的評価
大阪市立大学大学院 医学研究科システム神経科学 研究員 山口 浩二

現在のようなストレス社会では、生体アラームの一つである疲労を多くの人が訴え、疲労に伴う社会的損失は無視できないものとなっている。その為、疲労克服は国民的関心事であり、疲労回復を謳った種々の療法や器具が既に多数出回っている。しかし、それらに医学的根拠が証明されたものはない。それは今まで疲労を客観的に評価する手法がなかったからである。今回、紹介する加速度脈波を用いた手法は、自律神経機能および複雑系の観点から疲労を客観的に、かつ非侵襲的で短時間の測定から評価することが可能である。
【産業界へのアピールポイント】
客観的疲労評価による疲労回復や疲労予防に効果のある療法や食品、器具の開発や探索を可能にする。
【想定される用途・分野】
1)疲労回復や予防を目的とした商品(食品、器具、療法)開発全般。
2)産業衛生の現場での疲労予防や早期発見システム開発。
3)スポーツ分野での疲労予防の商品やトレーニング法の研究開発。
4)高度の安全性が求められる産業領域や交替制勤務領域における疲労
  予防や早期発見システム開発システム。

【略歴】
学歴:
1990年 京都府立医科大学卒業
1995年 大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了
職歴:
1990年 大阪大学微生物病研究所附属病院内科入局 臨床研修医
1994年 大阪バイオサイエンス研究所第三部門 研究員を経て
1999年から現職。
(2005年から大阪市立大学医学部附属病院疲労クリニカルセンターでの診療にも従事)
ストレスや自律神経のはたらきの計測に役立つDFA心拍ゆらぎ解析法
首都大学東京大学院 理工学研究科 助教 理学博士 矢澤徹

健康な動物の心臓はf分の1という心拍ゆらぎを示す。そこで心拍記録から自律神経活動を含む心身の状態の「数値化」をめざした。貝・エビ・カニ・虫・カエルそしてヒトにいたるまで心臓のあるいろいろな動物で実験した。解析手法に物理学の手法を取り入れ、フーリエ解析などを試した結果、DFAを使えばDFAが算出するスケーリング指数で生体の様子が数値化できることを見いだした。これに刮目し、心拍ゆらぎを自動解析する理論と実行プログラムを開発しこれを人に応用した。
【産業界へのアピールポイント】
スケーリング指数が1か1でないかを心拍データから計算し、1ならば安心で、1でなかったら一度調べてみよう、という判定をする自動計算プログラムである。まだ社会の認知を得ていないが将来性のある解析方法で、いろいろな装置に組み込んで使われるようになれば、その有用性も信憑性も明らかになるはずである。
【想定される用途・分野】
心拍計測が出来る機器、健康管理をめざす装置、疾病を未然に防ぐための装置などの開発をめざ分野。たとえば保険会社、労務管理業務などにも、広く対応できるものと想像している。

【略歴】
学歴:
1974年 東京教育大学理学部動物学専攻 卒業
1976年 九州大学大学院理学研究科 動物生理学 修士課程 修了
職歴:
1976年 東京都立大学理学部生物学科 助手
1985-87年USA LA, City Of Hope Medical Center, 神経科学
1995&1997年Canadaカルガリー大学、生物科学部&医学部心臓循環、
首都大学東京准教授B を経て2006年 現職
心拍変動と行動量からみた疲労
関西福祉科学大学 健康福祉学部 講師 田島 世貴

疲労は健康を守るための生体アラームの一つである。現代社会における慢性疲労は、絶え間ない複合的なストレスとの戦いの結果であることが分かってきた。近年、自律神経機能と身体行動量から、産業疲労や病的疲労に至るまで、慢性疲労病態の側面を知ることが出来るようになった。
特に疲労回復の観点からは休息と活動が適切にかつリズミカルに切り替えられていることが大変重要といえるが、自律神経活動・身体活動量から、「睡眠」というキーワードを中心に、疲労回復力についての客観的な情報を得ることが出来る。
【産業界へのアピールポイント】
我々は一般地域住民に対する疲労に関する調査結果から疲労による経済損失を試算し、慢性疲労による損失は年間1兆2000億円に上ることが明らかになっている。この問題は、個々人の生活の問題に直結するものであると同時に産業界の問題であることは明白である。今回紹介する研究は、健康サービス商品への応用が期待されるものである。加えて、慢性疲労はメンタルヘルスなどの問題とも密接な関連があるので、被雇用者におけるそのような健康問題を未然に防ぎ、パフォーマンスを最大に引き出すことは、大変厳しい経済情勢の中生き残るために、これからの産業界に求められる重要な課題となることが予想される。
【想定される用途・分野】
産業疲労特定検診
健康産業の新しい商品開発
スポーツ分野の新しい研究開発

【略歴】
学歴:
1998年 佐賀医科大学医学部卒業
2004年 熊本大学大学院医学研究科 博士課程修了
職歴:
熊本大学医学部発達小児科入局 臨床研修医
健和会大手町病院小児科 公立多良木病院小児科
大阪市立大学医学部疲労クリニカルセンターを経て
2006年 現職
未病状態を評価するバイオマーカーの開発へ向けて
独立行政法人産業技術総合研究所 健康工学研究センター 産総研特別研究員 七里 元督氏

生活習慣病や老化に酸化ストレスの関与が示唆され、エビデンスの集積が進むにつれ酸化状態改善を目的としたサプリメントや健康食品が広く普及するに至った。しかし、科学的根拠を伴った酸化ストレス状態の客観的評価が確立しているかは疑問である。我々は、脂質の酸化物に注目し、独自の前処理によるヒドロキシリノール酸、7-ヒドロキシコレステロールおよびイソプロスタン(8-iso-PGF2)の測定法を開発し、疾患との相関、抗酸化物質の生体中での効能評価に関し研究を進めている。
【産業界へのアピールポイント】
疾病に特異的なバイオマーカーではなく、生活習慣病予備軍に対して危険信号を提示できるようなバイオマーカーになりえると考えている。また、測定の手法も選択的な抗体を作製できる見通しであり、高価な機器分析ではなく、汎用的分析が近いうちに可能になると思われる。
【想定される用途・分野】
最終的には健康診断での採用をめざしている。さらに測定計の感度向上が成しえたら個人の自宅での測定も可能になると考えている。

【略歴】
学歴:
1998年 大阪医科大学医学部卒業
2006年 大阪医科大学大学院博士課程修了
2004〜06年 東京大学大学院薬学系研究科衛生化学教室にて学外研修
職歴:
1998年 大阪医科大学小児科学教室入局
2006年 大阪医科大学小児科学教室 任期付助手
    専門は小児神経疾患(てんかん、発達)
2007年 産業技術総合研究所 健康工学研究センター 特別研究員
自律神経系生理信号を用いた心理状態評価技術の開発
独立行政法人産業技術総合研究所 人間福祉医工学研究部門 くらし情報工学グループ 研究員 吉野 公三

心身ともに健康な生活,および,安全で安心できる社会の実現のためには、生活/作業中の人間の心の状態を自動的に評価する技術の開発が必要である。心臓血管・自律神経系の生理情報から人間の心の状態(例:ヒヤリ・ハット状態,日常生活中の気分状態と睡眠状態の関係など)を評価・自動検知する手法の開発に関する取り組みについて発表する。
【産業界へのアピールポイント】
日常生活中に非侵襲的に計測可能な自律神経系生理信号を用いることにより、生活者の心身の状態を自動的に、連続的に、客観的に評価することができる。その評価方法を用いることにより、下記に記載した用途をはじめとする様々な産業応用が期待できる。
【想定される用途・分野】
●心身の健康管理とストレス緩和
●交通環境や作業現場や病院や住宅内における危険な環境要因のデータベース化とそれを基にした環境改善や適切な労務管理設計による安全性の向上
●プレイヤーの心理(例:ヒヤリ・ハット)状態に依存してストーリーが展開されるコンピュータ・ゲーム

【略歴】
学歴:
2001年 大阪大学大学院基礎工学研究科 博士後期課程修了 博士(工学)
職歴:
2001年より現職
効果の量的程度を示す評価法
横浜国立大学大学院 工学研究院 教授 小泉淳一

同じストレスに曝されても,その影響の個人差は大きく,影響そのものも環境に依存する。そのため,このストレスに対抗する,また防御できる手段・方策があるとしても,個人差と環境の変化に追随できるだけの時間分解能を有した測定で,対抗・防御の手段・方策についてのエビデンスを取得する必要がある。それを前提として,効果を定性的にではなく,定量的なエビデンスとする評価計算アルゴリズムとそれを与えた経済産業省産学連携人材育成パートナーシップ事業成果の一部を紹介する。
【産業界へのアピールポイント】
ストレス等に対抗・防御する手段・方策について,それが万人に,また100%効果ありと謳われていたら,それは「まやかし」(嘘)である(と判断されてしまうだろう)。「○○%の人には効果が期待できる」という形式のエビデンスの取得が,本来は望ましい。通常は定性的な結果しか得られない統計学的検定を求める程度の実験計画から,この定量的判断を下せる評価計算アルゴリズムを,交感神経の亢進が生じているケースについて構築した。この計算アルゴリズムを用いることで,効果判定の実験計画規模を小さくすることができる。また,評価手法全体としても,2009年4月1日から施行される,臨床研究倫理指針改正に対応することができる。
【想定される用途・分野】
ストレス等に対抗・防御の手段・方策の評価を必要とする用途と分野。
時間分解能が保存されながらも,交感神経亢進の大域的動態の測定が必要な用途と分野。

【略歴】
学歴:
1976年 東京大学工学部卒業
1981年 東京大学大学院工学系研究科修了 (工学博士)
職歴:
大阪大学工学部発酵工学科 助手
島根大学農学部農芸化学科 助教授,東京大学分子細胞生物学研究所 助教授を経て
1996年 現職
ご興味のある講演、シーズ内容にチェックをしてください。

注意事項

※注意事項※

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