第31回大阪市大 オープンラボラトリー 〜ナノ構造金属材料研究の最新報告〜|イベント・セミナー申込画面|大阪産業創造館

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第31回大阪市大 オープンラボラトリー 〜ナノ構造金属材料研究の最新報告〜

No.08082

開催日時 2008年1月31日(木) 13:30-17:00
開催日時補足 2008年1月31日(木)
13:30〜17:00<シーズ発表> 17:00〜18:30<交流会>
開催場所 大阪産業創造館 6F会議室AB
定員 80名
申込締切日 満席になり次第締め切ります
料金 無料 
交流会参加の場合は2,000円必要
お支払方法 当日受付にてお支払い
お問合せ先 大阪産業創造館イベント・セミナー事務局
〒541-0053 大阪市中央区本町1-4-5 大阪産業創造館13階
TEL: 06-6264-9911 FAX: 06-6264-9899 E-MAIL: ope@sansokan.jp
受付時間:月〜金 10:00〜18:00 (祝日除く)

もしくは

大阪市立大学新産業創生研究センター
〒558-8585大阪市住吉区杉本3-3-138(インキュベータ内)
TEL: 06-6605-3468 FAX: 06-6605-3552 
E-MAIL: sangaku@ado.osaka-cu.ac.jp
http://www.ado.osaka-cu.ac.jp/sangaku/

オープンラボラトリー
概要

産学官連携を目指す“出前”研究室

 大阪市立大学大学院工学研究科は、産業界、社会との活発な交流を通して、大学における基礎研究のさらなる発展を期するとともに、有機的な「産」・「学」・「官」のパートナーシップを築き、萌芽的、挑戦的な応用研究の開拓によって、大阪市を中心とする地域に密着した新しい産業の創生と育成、都市大阪の再生に積極的な役割を果たすことをめざして、「都市・環境」、「新エネルギー」、「ナノ領域マテリアル・バイオ」、「IT活用」などの重点研究部門についての最新の研究成果、これまで培ってきた基礎研究の成果を、“出前”研究室という形で広く社会に発信します。

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テーマ

第31回テーマ:
「ナノ構造金属材料研究の最新報告」

 金属材料は、結晶の大きさによって強度や疲労特性が大きく変化します。従来の金属材料の多くは、マイクロメートルのスケールで組織を制御することにより要求される特性を得ていました。最近は、強塑性加工や電気めっき法などのプロセッシングによってナノ構造をもつ金属材料を創り出す試みが盛んとなり、実用化への挑戦も行われています。10〜100 原子列周期の構造制御をミリメートルからセンチメートルの部品材料へ適用することも現実味を帯びてきました。
 ナノ構造における結晶欠陥構造の理論を述べ、次に、ナノ構造材料の様々な作製方法を紹介いたします。そして金属材料のナノ構造化による強度や疲労特性、耐摩耗性の飛躍的向上などの、新しい研究成果を紹介します。

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発表内容

■13:30〜13:45
開会挨拶・本日のテーマについて
機械物理系専攻教授 橋本 敏


■13:45〜14:45
SPD Fundamentals for Materials Processing and Properties Enhancement
「強塑性加工プロセッシングと機械的特性の向上」
機械物理系専攻(知的材料工学科) 准教授 Alexei Vinogradov

  Severe Plastic Deformation is currently being used in many of modern technological schemes for processing of materials with very fine (“nano”) grains and enhanced properties such as strength, ductility, fatigue endurance, corrosion resistance etc. ECAP (equal-channel angular pressing) is a representative of those techniques which will be discussed from the stand point of managing microstructures and properties for practical applications. The presently available directions of studies worldwide and experimental results concerning the mechanical properties SPD produced ultrafine grain (“nano”) materials are reviewed with particular attention to fatigue.

■14:45〜15:05 休憩(20分)

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■15:05〜15:50
「摩擦攪拌による超微細粒形成機構のEBSD法援用による研究」
機械物理系専攻(知的材料工学科) 講師 兼子 佳久

 粒径が1μm以下の超微細結晶金属材料はその優れた強度特性から様々な分野への応用が期待されています。そのような超微細結晶は材料表面に強い摩擦を与えることによっても発生することが知られていますが、粒界形成の微視的機構には不明が点が多く残されています。本セミナーでは、多結晶材料の方位分析ツールとして近年導入が進んでいる Electron Back-Scattered Diffraction (EBSD) 法の特徴と動作原理を説明するとともに、それを援用した摩擦表面化の粒界形成機構に関する研究を紹介します。さらに、材料中の3次元元素分布を解析する方法についても現状を報告します。

■15:50〜16:10 休憩(20分)

■16:10〜16:55
「ナノ多層膜コーティングによる材料の機械的特性向上」
機械物理系専攻(知的材料工学科)
博士後期課程 株式会社ジェイテクト 服部 智哉

 電気めっき法によって材料表面にナノ積層構造を形成するナノ多層膜コーティングについて紹介します。材料の摩擦摩耗特性や疲労強度は、その表面の特性に強く支配されます。言い換えれば、材料の表面のみを強化しさえすれば、全体の特性を向上させることが可能となります。我々は、その手段として材料表面をナノ構造化できるナノ多層膜コーティングに注目して研究を行っています。ここでは、電気めっき法によるナノ多層膜コーティングの方法と、その機械的特性についての最新の情報を報告します。

■16:55〜17:00
閉会挨拶・次回テーマについて
産学官連携推進委員会委員長 橋本 敏


■17:00〜18:30 交流懇親会(大阪産業創造館内)

過去のオープンラボ
ラトリーのテーマ

大阪市立大学大学院工学研究科「オープン・ラボラトリー」の詳細はこちらをご覧ください。

(1)『サステイナブル都市づくり研究』
第1回:大阪熱冷まし研究
第2回:大阪水澄まし研究
第3回:大阪サステイナブル・デザイン

(2)『エネルギーテクノロジーの共創へ』
第4回:エネルギーを活かす!
第5回:電気を貯める!

(3)『バイオインスパイアド・テクノロジー』
第6回:生物を使う!まねる!
第7回:生物・生命に挑む

(4)『材料化学とナノテクノロジー』
第8回:分子を素材とする材料クッキング
第9回:分子のメガネでみる材料のかたちとはたらき

(5)『材料の「構造改革」から「知的」な材料へ』
第10回:組織をよく観て極限性能に迫る
第11回:もっと賢い複合材料に

(6)『感性と知性の情報処理』
第12回:人間の目と機械の目
第13回:ロボットに知性を

(7)『自然災害に強い安全な都市づくり』
第14回:地盤災害と水災害を防ぐ
第15回:強地震が来ると橋はどうなるか
第16回:風・地震と建築構造物

(8)『エレクトロニクスのフロンティアを拓く』
第17回:サイエンスが拓く未踏領域
第18回:光が拓く新世界
第19回:やわらかエレクトロニクスの時代

(9)『未来社会のIT』
第20回:光が拓くIT
第21回:ネットワークが拓くIT

(10)『やりくり大阪』
第22回:環境都市大阪の実現に向けて
第23回:やりくり上手の秘訣は相互学習
第24回:オオサカ縮め −コンパクトシティに向けて−

(11)『明日を拓くロボットテクノロジー』
第25回:未踏工学分野-ミクロ・ロボティクス
第26回:ロボット用視覚システムの開発と3次元ディスプレイの実現
第27回:安全なロボットを実現する材料

(12)『より良い生活を支えるマテリアルの開拓』
第28回:環境に優しいマテリアル創製テクノロジー
第29回:エネルギーとバイオにおける次世代機能性材料
第30回:マテリアルの物性と計測の最前線

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次回予告

第32回大阪市立大学 オープンラボラトリー

テーマ: 『環境との調和のとれた都市内橋梁を目指して』

日 時: 2008年3月17日(月)13:30〜17:00
場 所: 大阪産業創造館 6F 会議室AB

 私達にとって身近な存在である都市の再生・改良が、現在、強く求められています。中でも都市基盤施設の再生・改良では、現在のサービスレベルを低下させることなく、短期間にかつ効果的に再生・改良させることが重要です。しかもこれを多くの制約条件のもとで行なわなければなりません。そのため、最先端技術の開発が欠かせません。そこで、次回は、都市内構造物の代表である都市内高架橋を対象に、橋梁環境の現状、橋と周辺環境および都市との調和を目指した取り組みの事例、それに関連した技術開発のいくつかを紹介させていただきます。都市内高架橋の周辺環境の現状の紹介では、再生・改良が期待されている現状の例や再生へのいくつかの取り組みを紹介します。また、実際の取り組み事例としては、橋梁の振動計測および数値解析による原因解明の例、および適切な対策を提案した事例を紹介します。さらに、景観に配慮した新しい橋梁構造についても提案します。

<※諸事情により予告無く内容を変更する可能性があります。あらかじめご了承ください>

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関連イベント

大阪市立大学(OCU)ニューテクガイド2008 〜新材料・新技術紹介〜

日時: 2008年1月18日(金)
    13:30〜17:15<展示・発表会> 17:30〜18:30<交流会>
場所: 大阪産業創造館 3Fマーケットプラザ

詳細は こちら をご覧ください。

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ご注意

*交流会に参加される方は必ず下記にチェックをしてください。
*お申込みいただくお客様の情報は、共催の大阪市立大学担当者及び発表者にも共有させていただきますので、ご了承の上お申込みください。

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注意事項

※お申込について※

    お申込はお一人様につき一件のみ承っています。
    お連れ様がいらっしゃる場合は別途ユーザー登録の上、お申込をお願いいたします。
    下記アンケート回答欄に、お連れ様の出席希望をお書きになれらましても、申込受付はいたしかねます。
    ご了承ください。

キャンセルについて

  • セミナーなどお席に限りがある催事について、ご欠席される場合は必ず前日までにキャンセル処理をしていただきますようお願いいたします。

個人情報の取り扱いについて

  • 諸般の事情により、このセミナー(イベント)をやむを得ず変更又は中止する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 中止や開催方法を変更する場合は、WEBサイトへの掲示およびお申込いただいた皆さまにはメールにてご連絡いたしますので、ご確認をお願いいたします。
  • 他のお客様の迷惑になると事務局が判断した場合は、ご参加いただけない、またはご退室いただく場合があります。
  • 申込状況や会場の都合により、受入定員を変更することがあります。
  • 本イベントへの参加、出展者並びに参加者の責に帰す本イベント会場内での事故、出展事業者の説明内容・事業内容・経営状況、出展事業者の商品・技術・サービス及び出展事業者との商談・取引・契約などについて、公益財団法人大阪産業局は何ら保証等するものではなく、これら及びこれらに基づいて生じたいかなるトラブル・損害についても、一切責任を負いません。